出演: レイチェル・ワイズ, マックス・ミンゲラ, オスカー・アイザック, マイケル・ロンズデール, ルパート・エヴァンス
監督: アレハンドロ・アメナーバル
英語の題名のアゴラは、ギリシャ時代の都市の集会場所この題名が指しているのは、映画の最初に現れるヒュパティアが生徒に教える場所を示しているのかもしれない。
ヒュパティアの天文学に対する追求心は伝わってくる。この時代に女性としてここまで学問を突きつめた人はいないだろう。ヒュパティアが自分の意志を貫いて死んで行くのは、さすが哲学者である。ソクラテスみたいだ。
そして二人の男性；後にアレクサンドリアの長官となるオレステスと奴隷ダオスの生き方も対比的でいい。
キリスト教徒がいかに当時暴力的だったかを描くのは本当に珍しい。実際には、キリスト教を利用した権力闘争だったのだろう。
スペインとの合作らしく、出演の男性はみんなマッチョである。レイチェル・ワイズは相変わらず美しい。
あまり歴史映画について感想を述べるのは得意でない。ただ映画としての出来としては、散漫でどこに焦点があっているかわかならない。これがいつも歴史映画の欠点でもある。もう二人の男性の愛を描きたいのか、ヒュパティアの生き様を描きたいのか僕にははっきり伝わらなかった。それに天文の運行などの解明仕方（これはフィクションだし）よりももっと学問にこだわるところを強く描いた方が良かったのでは。
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