The King's Speech 2010 英国王のスピーチ

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脚本: デヴィット・サイドラー
出演: コリン・ファース, ジェフリー・ラッシュ, ヘレナ・ボナム=カーター

ジョージ6世に扮するのは、シングルマンでアカデミー賞主演男優賞にノミネート、本作で遂にアカデミー賞主演男優賞を獲得したコリン・ファース。セラピスト、ライオネル・ローグにはシャインのオスカー俳優ジェフリー・ラッシュ。妻のエリザベスにはアリス・イン・ワンダーランドで赤の女王役のへレナ・ボナム= カーター。

吃音に悩む英国王ジョージ6世が、セラピストのライオネルに出会い。吃音を克服して行く過程を描いている。この二人の友情、そしてジョージ6世の吃音が出始めた時の精神的葛藤についても深く描かれている。厳格な父からのプレッシャーと、左利きの矯正、内股の矯正、乳母が兄のことを贔屓していたことなどをライオネルに話すようになる。
コリン・ファースの演技が光る。ジョージ6世の吃音に対する苦悩、演説の前の緊張感などを素晴らしい演技力で表現している。カメラワークも彼の緊張感をうまく捉えている。ェフリー・ラッシュも抑制の効いた演技がよい。ヘレナ・ボナム=カーターも赤の女王のイメージからは考えられない優しい女王を演じている。
ストーリは、有名な逸話エドワードの退位も描かれていて興味深い。英国王と題名があり単なる歴史映画かと思ったが、それよりもより人間的な吃音に悩むジョージ6世が描かれてて観客の共感を得ている。いい映画である。

第83回アカデミー作品賞受賞、アカデミー監督賞、アカデミー俳優賞、アカデミー脚本賞を受賞している。

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