Nowhere Boy 2009 ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ

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監督: サム・テイラー・ウッド
出演: アーロン・ジョンソン, アンヌ・マリー・ダフ, クリスティン・スコット・トーマス, デヴィッド・モリッシー, デヴィッド・スレルフォール

この作品の原作は、彼の父親の違う妹のジュリアが書いた"Imagine This: Growing Up With My Brother John Lennon"である。

主演のアーロン・ジョンソンは、うまくジョンを演じている。それよりもミミ役のクリスティン・スコット・トーマスや、ジュリア役のアンヌ・マリー・ダフの演技はすばらしかった。ジョンの家族ってこんな感じだったんだ。というなんか感嘆符つきでしか言えない。ジョンてなんて言うか、ビートルズの中でも一番近寄りがたいキャラだったかな。この映画をみてジョンが僕の中で近い存在になったのは確か。

リバプールには、2度程マンチェスターから遊びに行って人気のビートルズツアーにも行った。映画に出てくるシーンで、自転車で通り過ぎるストロベリーフィールズとか。Cavern で入るのを断れたジョン。行ったことあるね。ビートルズファンには、嬉しい瞬間だ。

nowhereは思い出深い言葉である。いつも僕の発音が悪いせいか、イギリスでどこから来たのと聞かれると いつも I came from Nagoya. と言ったのだが、いつも驚いたようにnowhere?と聞き返されていた。よっぼど発音が悪かったんだろう。
今回の映画でnowhereの本当の意味が分かった。you go nowhere. 人生の目標も決まらず、将来性がない。と言われている。
他の使い方としてHe came from nowhere. 彼はどこからともなくやってきた. come from nowhere 無名から頭角をあらわす。などの使い方もあるようだ。この二つの意味もこの題nowhere boyには、含まれているんだろう。
一度 Where do you come from? と聞かれたらI come from nowhere.と言ってみたら。きっと受けること間違いなし。

この映画を見て、またゆっくりビートルズやジョンの歌が聞きたくなった。
マザーを何回も聞かなくちゃ。
マザーの歌は、昔は本当に難解だった。今は少しわかるようになったし、この映画を見るとまた理解が深くなった。本当なら母に、goodbye なんて言いたくないのに言わなくちゃいけない気持ち。父も母と自分を置いて去ってしまった。言いたくないのに言わなくちゃ行けなかった言葉、それがGoodbyeなんだよね。
だから最後に、ママ、行かないで、ダディ帰って来てと叫び続けているんだ。

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