In Cold Blood 1967 冷血

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監督: リチャード・ブルックス
出演: ロバート・ブレイク, スコット・ウィルソン, ジョン・フォーサイス, ジェフ・コーリー

原作; トルーマン カポーティ Truman Capote

映画カポーティを見てからこの映画がみたくなった。
ペリーを演じたロバート・ブレイク、デッィクを演じたスコット・ウィルソンどちらもすばらしい演技である。カポーティでペリーを演じた、クリフトン・コリンスジュニアもよかったが、こちらのペリーの方が好みである。
ペリーもディックもの映画の人物像の描き方の方が、真実に近いと思われる。カポーティではペリーかなりインテリジェンスが高い印象をうけたが、そうではなく気がよく夢想家で頭の回転は悪いのが本当だろう。ディックはカポーティの映画よりも頭は良さそうである。つまりディックは悪賢く、人をうまくだます機転が利くタイプ。そのため、クラッター家に押し入るためには、自分の言うことを良く聞くだましやすいペリーを選んだのだろう。
4人を殺した後の能天気な二人の生活から、その事件の不条理性が際立ってくる。
最後の殺人の真相は、カポーティと同じ、ペリーがやったにしては不自然である。そのためか最後のところにリアリティがないのである。これは原作の問題だから、しかたがないのであるが。誰が本当にやったのかわからなかったことからこそ二人の描き方にも何かしらしっくりとしない感じが残るのかもしれない。

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