人肌孔雀 1959

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人肌孔雀 1959

監督: 森 一生
脚本: 松村正温
出演: 山本富士子, 市川雷蔵, 梅若正二, 近藤美恵子

箱根に泊った勘定奉行土岐安房守、豪商越前屋重兵衛、両国屋嘉七らの部屋で発見された髑髏の口にはさんであった紙には鍵屋七回忌供養 流れ星と書かれてあった。そこに同宿していたのは、旗本浪人の奈須新八郎と鷹司関白家の近習京極若狭之介出会った。
7年に土岐安房守らの陰謀により陥れられた鍵屋の娘のおとよは、敵討ちに江戸に戻る。そこに事情を知った奈須新八郎が助けに入る。流れ星の宗吉は、もと鍵屋の使用人の息子でおとよを助けるために密かに暗躍していた。

これは、山本富士子が主演で、市川雷蔵が脇役の時代劇。山本富士子が男装の美剣士を演じ剣舞を見せ、稽古になって舞う。新陰流の達人であり旗本浪人の奈須新八郎は、いずれ伯父の家督を譲り受け目付役となる身分だった。
展開もそれなりにテンポがあって面白い。そして脇役の堺駿二が演じる下ッ引三六も味がある。堺駿二は、堺正章の父である。

素晴らしい殺陣があるわけではなく、素晴らしい演技があるわけではないのだが、やっぱり市川雷蔵の演じる侍には色っぽい艶があって見とれてしまう。
題名の人肌孔雀はどういう意味なんだろう、孔雀は山本富士子をあわわしているんだろうが。どうして人肌なんだろう??

この作品は松村正温のオリジナル脚本で、続編の人肌牡丹もある。
これは角川映画から出ている大映映画の廉価版で見たのだが、やっぱりカラーの発色が悪く感じてしまう。どうしてだろう。

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