Le jour se lève 陽は上る 1939

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Le jour se lève 陽は上る 1939

監督 : マルセル・カルネ
主演 : ジャン・ギャバン、ジャクリーヌ・ローラン、アルレッティ

工場労働者のフランソワは、彼の部屋を訪れたヴァレンティんを拳銃で殺してしまう。彼は自分の部屋に立てこもりどうして殺人を犯したかを思い出し始める。
まじなフランソワは、花屋のフラソワーズに出会い恋に落ちる。しかしフランソワーズには以前から親しかったヴァレンティンという動物曲芸の男がいた。フランソワはフランソワーズを愛しているにもかかわらずヴァレンティンの助手で愛人だったクララと良い仲になる。しかしフランソワはフランソワーズのことが忘れられず、ついに彼女の愛を勝ち取るのだが。口達者なヴァレンティンが彼の部屋に拳銃を持って現れる。

なぜ彼が人を殺したかが、回想形式でストーリーが進んで行く。1939年の映画としては、非常に新しい形式だったかもしれない。その回想形式に加えてこの映画は、こっそりと、どうして彼が殺すようになったか観客に伝えているのである。
おそらくこれは絶望したバレンティンの自殺劇だったのがわかる。しかし殺したフランソワ自身も実はそれがわかっていないかもしれない。
最後に警察に包囲されたフランソワは夜が明けて、持っている拳銃で自殺する。

まさに非常に余韻が長い映画である。ジャン・ギャバンの悲しみ溢れる役どころが当時非常に人気だったことがこの映画からもわかる。

1947年にアメリカで「朝はまだ来ない」(主演ヘンリー・フォンダ)としてリメイクされて居る。

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