さよならドビュッシー 2013
原作: 中山七里
監督: 利重 剛
出演: 橋本 愛, 清塚信也, 戸田恵子, サエキけんぞう, 吉沢 悠
ミステリー的には、映画を見ると最初からわかってしまっていた。そして最後のミステリーもわかりやすい。
ただ、ピアノを懸命に弾く香月 遥のストーリーが素晴らしく最後まで見入ってしまった。これはミステリーの勝利と言うよりは香月 遥の心の葛藤とピアノ演奏を絡めた所の勝利だと思う。
ピアニストの清塚信也が素晴らしい。ピアニストが本業とは思えなかった。香月 遥を演じる橋本 愛はどんどん演技がうまくなっている。この映画をとおして女優としての進歩が著しいと感じた。
ショパンのエチュード やドビュッシーのアラベスク第1番、月の光も映画の良さを引き出していた。
結局あの火災の原因はなんだったかわからずじまいだ。
映画の中のワイン
火災でなくなったミッキー・カーチスが演じる香月玄太郎、祖父はワインの輸入会社の社長だった。名古屋のワインの輸入会社はそれなりに知っているんだが..どこの会社をイメージしたんだろう。
香月徹也が飲んでたワインは赤ワインだったが、ボルドーかと思ったが、エチケットが違った。ワインの輸入業者だからさぞかしいいものを飲んでいるかと思ったんだけど。イタリアワインかな。
舞台が名古屋で、時に名古屋弁もでてきたり、テレビ塔がでてきたりとびっくりしてしまった。そう言えば、出演者もあまり有名な人が出てこなくてそれでいて演技は安定している。
中山七里の次回作品のおやすみラフマニノフも一度読んでみたいと思ってしまった。
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