監督: デレク・シアンフランス
出演: ライアン・ゴズリング, ミシェル・ウィリアムズ
愛の始まりから、終わりまでが描かれていて、心に残る映画である。現在終わって行く愛と、二人が出会った新しい愛が生まれた過去が交互に映し出される。無職のディーンのひたむきな愛と、看護師になったシンディがさめてきた愛に対してどう対処して行くかが克明に描かれている。
二人の生い立ちがどちらも幸せな家庭ではない。ディーンの家庭は、母がディーンが幼い頃に家出をして家族での幸せな時を味わっていない。高校も卒業していない。シンディも、おそらく父の母に対するDVを見てきて、男性をずっと愛し続ける事が出来ないのだろう。今までの性交渉をもった男性も20人以上と答えている。こうしたカップルの結末は,確かに映画の通りなのだろう。
ライアン・ゴズリングとミシェル・ウィリアムズの迫真の演技が光る。彼らは、監督からアドリブで演技をすることも指示された。
ディーンが映画の中で歌う曲は、You and Meは、Penny & The Quartersの作詞作曲。Unicorn TearsとSmoking Gun Bleeding Knivesは、どちらもライアン・ゴズリング作詞作曲している。
二人が行くラブホテルは、日本風である。アメリカにもあんなのがあるのかと思ったのだが。
ディーンが起こって投げた結婚指輪は見つかったのだろうか。
ブルーヴァレンタインのタイトルの意味については、
監督がインタヴューに答えているが、トム・ウェイツへのオマージュであると。彼のアルバム"ブルーヴァレンタイン"からである。トム・ウェイツが好きて寂しい時はいつも彼の曲を聴いて、いつも自分の人生を救ってくれたような気がすると答えている。
デレク・シアンフランスのインタヴューは、このサイト
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