Dialogue avec mon jardinier 2007 画家と庭師とカンパーニュ

  • 投稿日:
  • 更新日:
  • by
  • カテゴリ:

監督: ジャン・ベッケル
出演: ダニエル・オートゥイユ, ファニー・コットンソン, エロディ・ナヴァール, ジャン=ピエール・ダルッサン

最初はカンパーニュと題名があるのでイタリアかと思った。カンパーニュはフランス語で田舎の意味。場所を表していないと思うが、車で高速を走ってパリまで2−4時間くらいのとこだろうか、プロバンスくらいか?
生まれ故郷で田舎暮らしを始めた中年の画家が、庭の手入れに雇った庭師は実は幼なじみだった。そして二人の今までの人生を語り合いながら、再び友情を深め合って行く。二人はお互いを キャンバス、ジャルダンと呼び合う。
画家として成功したが、今は自分の描きたい物を描いていない。顧客が好きなものを描いているだけ。夫婦生活や親子の関係もうまくいっていない。二人の付き合いの中からジャルダンから生きるためのエスプリを教えてもらう。
その二人の仲も長く続かない、ジャルダンの身体の変調が始まり助からない病気であることがわかる。二人で出かけた釣りの後にジャルダンより妻の肖像が書いてくれるように頼まれる。その時ジャルダンの妻の目の色が難しく、二人で完成しようと約束したが、完成前に友人の死が伝えられる。
そのとき画家は、本当に描きたいものができた。友人の好きだったもの。
映画では、完成した友人の妻の肖像画は映されていない。友人の妻の肖像画は完成できたんだろうか?ここは観客が考えればいいんだろう。

なんとなくストーリを書いてしまった。味わいのある映画である。こういったストーリがフランス人は好きなんだろう。都会よりも田舎の生活には人間性があるんだというのはフランス人の一致した答えだろう。でもフランスの田舎は本当にいい。

映画の中で、サンテミリオンのChâteau Angelus 1982 が出てくるが、今は素晴らしくなったAngelusだが、1982のパーカーの点数は77と良くない。映画の中で美味しそうなんだが。1982は素晴らしいヴィンテージなのだが。

My Rating(評価): 16/20
アクセス数:29