監督: 中島哲也
出演: 松たか子, 岡田将生, 木村佳乃
これは、すごい映画。ここまで描いていいんだろうか。
大人の子供への復讐。それも教師が生徒に対して。
映画の流れは、突然の教師の生徒達への告白と復讐の宣言である。ストーリの流れは観客を掴んで放さない。真実がわかれば、わかる程どんどん恐怖の中に引き込まれる。最後まで何が起るかわからない。
子供値の演技力は素晴らしい。松たか子も徹底した表情の硬い教師を演技してすごい。ただ子供がいた頃の明るい表情の対比がもっとあっても良かったか。
見終わった感想は、ストーリ、映画のできは素晴らしいが、見終わった後の何かもやもやしたむなしい気持ちになってしまうのはどうしてだろうか。どこまでも見ている観客が救われない映画としか言えない。復讐に対する女教師の狂気によって、どんどん観客は恐怖は増加して行く。この映画に描かれている人たちは、誰にも自分の行為に対する責任感のかけらがない。社会に対する責任感、自分の職務としての責任感、母としての責任感がない人の集まりである。
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