dreaming on clouds

監督: ジョセフ・L・マンキーウィッツ
出演: ベティ・デイビス, アン・バクスター, ジョージ・サンダース
1950年度アカデミー賞作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞/ジョージ・サンダース、衣装デザイン賞、録音賞

印象に残る映画である。ベテラン女優と若い野心のある女優の争いの話。
イヴ（アン・バクスター）はカレンに助けられてマーゴ（ベティ・デイビス）と知り合う。そしてマーゴの手伝いから始まり、マーゴの総てを習い、スターの座に上っていく。最初は、イヴの企みが分からなかったが、次第にマーゴは気づき始める。ベティ・デイビスの長い台詞の演技が本当にすばらしい。３人の女性、イヴ、カレン、マーゴの微妙な関係の描き方が実に巧みである。イヴの清楚な表情と感情のない表情の変化も本当に悪役ぽくいい。この作品は６個アカデミー賞を取っているがなぜか主演、助演とも女優賞はとれていない。批評家アディソン（ジョージ・サンダース）の悪人らしさもいい。だまし合いこそ、演劇の世界だと言っている最初の代表作だろう。マリリン・モンローも新進女優役で出ている。

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