監督: ビリー・ワイルダー
出演: レイ・ミランド、フランク・フェイレン, ドリス・ダウリング, フィリップ・テリー, ジェーン・ワイマン
アカデミー作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞
なかなか見ようと思っても、最初の出だしから躊躇してしまう。やっと最後まで見たが非常に苦しかった。小説家志望でアル中のドンを、彼の喉の渇きが伝わってくるほどレイ・ミランドが好演している。ドンの惨めさ、情けなさ、希望のなさが身につまされる。映画にでてくるアルコール依存症による妄想は、見てるものを恐怖に落としていれる。最後はハッピーエンドだが、どこまで行っても先が見えないどん底の映画だった。彼を愛しどこまでも助けようとするヘレンの存在はこの映画の救いである。こうした映画をまじめ作ったウィリアム・ワイラーに感服する。そして今のハリウッドではこの手の映画を作ることができないのがどこか寂しい。
My Rating(評価): 16/20
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