ポリスツアー;ローリングストーン誌の記事から

ポリスのツアーもL.A.まで進み3週間がすぎた。技術的な問題もかなり解消されすばらしい演奏となっているようす。3週間前に聞いたばかりなのにまた早く聞きたい!!。ただ Murder by number は完全にセットリストから落ちて、他の曲も時々落ちているみたいだ。やっぱりVancouverに行っておいてよかった。
今週のRolling Stones誌はポリスの特集記事だったので、これをまとめてみた。 ただ、記者とは違った視点でまとめたので本当の記事を読んだ方がいいとおもうけど。
取材時期は、ポリスの再結成ツアーの開始1週間前のヴァンクーバーで行われており、かなりまとまったポリスの情報がつまっている。
題は刺激的、もろい休戦協定 fragile truce(おそらくfragileはスティングのヒット曲にかけてある)。ただ休戦協定というものではなさそうである。
書き出しは、記者がスティングに良い印象を持っていないのか、読者にボス的でわがままのような印象を与えるように書かれており、最終的にはスティングがポリスの将来を決めるだろうと考えている(これは本当)。ただ徐々にトーンはもっと中立的なものに最後はなっている。スティングの話が中心におかれ、そこにスチュワート、アンディのコメントを足した内容。

記事の内容を偏見なくまとめてみると 

再結成したポリスのリーダー;
以前のポリスは、スチュワートが作ったもので、その後スティングの台頭によってリーダーシップの取り方の不安定さが、ポリスの中の摩擦を生んでいた。しかし再結成したポリスはスティングは明らかにリーダーシップと取っている。

スティングのリーダー的発言とリーダーシップ;
スティングがスチュワートやアンディの意見を聞きながら、曲の練習をしている。
彼らはもっと、improviseしたほうが良いと言っているが、今はもっと細かな部分を正確にしたい。(スティング)
--この時点では、スティングは、当然improviseが彼のモットーなのにこういっているのは、スチュワート、アンディの演奏の円熟度が低いと考えていると思われる。。実際にツアー開始してみるとそうだった。スティングがいつも正確に今のバンドの評価ができる。

演奏を、以前の時点に戻って、もう一度やってみることで、もっとよくなるんだ。僕はずっとポリスの曲を演奏して来たから、当時わからなかったことや表現できなかったことがわかったし、どうしたら良くなるかも当時より知っているからね。(スティング)
お金もうけだけでやっているのではない。僕が楽しめるかが問題。音楽が発展しよくなるのを聞きたい。それが僕を幸福にするし、僕は彼らを楽しませたいし、僕が楽しめなくては彼らも楽しめない。(スティング)

ポリスの解散の理由
スティングはZenyatta Mondattaの時代にもうバンドの限界を感じていたようだから、新しいものをしたいスティングの欲求を満たすには解散するしかなかった。それにポリスは彼には特別幸せな経験ではなかった。別に、スチュワートや、アンディを罰するつもりだったわけでもないし、直感に従っただけだ。(スティング)

彼らの喧嘩の真相
僕たちの関係は民主主義ではなくエゴの固まりだったし、3人ともがそうだった。(アンディ)
アンディに言わせれば、スチュワートとスティングは全く性格が違っていたから、いつも導火線に火がついているダイナマイトのなかで生活しているようなものだった。スティングは物事を良く考えいつも静かに話をした。スチュワートは、自信満々で社交的だった。月と太陽が、別の惑星を作ろうとしているようなものだった。(アンディ)

ポリスの再結成の真相
おそらく Songs from labyrinthのころから、もしくはその前からスティングは別のものに挑戦したかった。そしてluteのアルバムをもう一度だしたいとは思わなかった。みんなを驚かすことがしたかった。昨年の11月に思いついたのが、ポリスの再結成。そのご再度ポリスをやってみたいと言う気持ちになった。(スティング)

仲直り
コープランド、アンディはいつでもポリスとして再結成したかった。いろいろ声をかけたが、ただスティングがうんと言わなかった。きっかけは、everyone stareのサンダンス映画祭のパーティの後で、スティングが突然現れて、3人で打ち解けて話し合うことができた。(スチュワート)

ポリスの再結成の展開
その後30th anniversaryのレコード契約の時に、スティングのマネージャとスチュワートが会って話をしている時にスティングが電話をして再結成の話を持ちかけた。(スチュワート)
スチュワートもアンディも今回のツアーで金銭的問題よりも実際に3人でやりたかったのが本当。

心の変化
スチュワートが、スティングと8年間仕事ができてラッキーだったと言うまでに大人になった。

今後のポリス
スティングのコメントから、再結成のツアーは、1年くらいの予定。その後の計画はない。(スティング)
スチュワートも、サマーズもスティングがポリスの新しいアルバムの為に曲を書くことを望んでいる。

ーー僕の大胆予想では、まず以前のポリスの曲からunpluggedのアルバムを出す。再結成ツアーのDVD。そして新曲のアルバム。そしてまたツアー。

スティング最後のコメント
二人とともにまた新しい関係を築き、なにが起きるのか楽しみ。みんな成長したし、以前より二人のことが好きになった。(スティング)
"20年前や30年前と違うことは、もっとうまく振る舞えるようになって友達でいられることさ" でもスティングは笑いながら、"何の保証もないけど。"(スティング)