甲州 Koshu

甲州
やや薄い藤紫色
日本の在来品種
歴史
雨宮勘解由説
大善寺説 僧行基

2013年DNA 酒類総合研究所の後藤奈美による
Vitis ViniferaのDNAに、中国の野生種Vitis DavidiiのDNAが少し含まれている。

甲州ブドウの特徴
果皮が比較的厚く、ヨーロッパ品種に比べて耐病性がある。樹勢は比較的強い。晩生のブドウとされているが、収穫時期は9月中旬から10月後半までと幅広い。ヨーロッパ系白ブドウ品種に比べて糖度が上がりにくく、地理的表示「山梨」を名乗る際の甲州の最低糖度が14度なのもこうした特徴があるため。そのためほとんどの生産者がワイン作りの際に補糖をしている。最近はブドウの中に含まれる匂いの物質(チオール系物質)の前駆体の量に注目して収穫時期を決める生産者もいる。

仕立て
基本的に棚仕立て X字剪定がほとんど、一文字短梢剪定も採用されている。山梨では、最近増えている晩腐病のため傘かけをする生産者も多い。
樹勢が比較的強く垣根仕立てには向かないとされてきたが、近年、山梨、大阪府で取り組む生産者がいる。棚仕立て二比べて収穫量は激減するが、粒も小さくなり糖度も上がることが報告されている。その他の仕立てにジェノヴァ・ダブルカーテンがある。

甲州ワインの産地
山梨県に集中している。日本で生産される甲州ワインの96.3%が山梨県のブドウを使っている。
2000年以降、甲州の醸造量は激減している。

甲州ブドウの生産地
甲府盆地東部に集中している。

甲州市 塩山、菱山、勝沼、祝、東雲、鳥居平、
北杜市 明野町(中央葡萄酒、キュヴェ三澤明野甲州)

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