Chambolle-Musigny Les Fremières Digioia Royer 2006 シャンボール・ミュジニー・ヴィエイユ・ヴィーニュ・レ・フルミエール ディジオイア・ロワイエ

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Chambolle-Musigny Les Fremières Digioia-Royer 2006Chambolle-Musigny Les Fremières Digioia Royer 2006 シャンボール・ミュジニー・ヴィエイユ・ヴィーニュ・レ・フルミエール ディジオイア・ロワイエ

外観 すこし濁りがあるルビー色
香り 最初は、緑のハーヴがあり、あれと思ったが。閉じている。この緑のハーブは全房発酵かと思ってしまうが、ただの還元香である。ブルゴーニュのワインはこの緑っぽい香りが還元臭である。その後上品なスミレ、ホワイトペッパー、赤い果実(ストロベリー、ラズベリー)、
味わい 中等度の酸、液体はやわらかなテキスチュアー、タンニンはやわらかで非常に細かく溶け込んでいる。アルコールは中等度。ミディアムボディ。フレッシュで熟した赤い果実がある。余韻に石灰のミネラル、フレッシュな果実、赤い花がバランス良く広がる。

当日持ち込みで飲んだので、液体は少し濁っている。ノンフィルターであるし。こうしたノン・フィルターのワインやタンニンが強いワインは当日持ち込みには絶対向かないだろう。
抜栓から15分くらいしてからシャンボール・ミュジニらしい華やかな花の香りがする。果実味は豊かである。ミネラル(石灰)の強さもあるが、酸が控えめで僕が求めるエレガントさがない。 ディジオイア・ロワイエ
のワインならもう少し凝縮感があってもいいんだが。
ただこのヴィンテージらしいふっくらした果実味を楽しむにはこれから10年くらいがいいんだろう。今は2006年のブルゴーニュを飲んでいくのがいいんだろう。


Digioia Royer / ディジオイア・ロワイエ
1930年にシャンボール・ミュジニー村中心部に設立されたこのドメーヌは、1999年、3代目ミッシェル・ディジオイアの継承によって、本格的に自社ビン詰めを開始しました。

極めて厳格なリュット・レゾネ栽培。化学肥料、除草剤、殺虫剤は一切使用しない。
選果台による選果。赤は100%除梗し、白は除梗しない。天然酵母のみで発酵。赤の上位作品は木製開放槽で発酵。赤は無清澄、ノンフィルターでビン詰め

レ・フルミエール
レ・フレミエールは樹齢80年の区画。16〜18ヶ月間の樽熟成(新樽率5%)。ヴィエイユ・ヴィーニュならではの味わいのピュアさと凝縮感、エレガントさは圧巻です。



2006 
ブルゴーニュとしては良いヴィンテージだが、しかしグレーとヴィンテージではない。白は非常に良い、特にシャブリとコート・シャロネーズは。コート・ド・ボーヌはやや一様な出来ではないが、赤よりも白のほうが良い。赤は、全体的にチャーミングで、果実味が豊かで、やわらかで2004年より熟している。しかし深み、はつらつさ、集中さが2002ほどない。

天候
2005から2006にかけて冬は涼しかった、そして乾燥していた。春は遅くやってきた。夏はおおむね例外的で、5月から6月は平均的な天候であったが、7月は非常に暑く、8月は寒く悲惨であった。9月から天候は断続的に回復した。ブドウの果皮は、8月の雨でもろく、果実が悪くなる前に収穫する必要があった。

2006年はミディアムボディ、肉づきがよく、フレッシュで果実味豊かで喜ばしい味わいである。素晴らしい出来のものは、それに加えて、熟していてスタイリッシュである。酸は強くなく、あまり成功していないワインの幾つかは、グリップがないためすでに収斂性がめだつ。ワインは、中程度の年月でビン熟して、2010年代の半ば頃には多くのボトルが魅力的になっているだろう。

2006 
白は貴腐菌がついたものもあった。赤はとりわけ酸やタンニンが低めで、柔らかい肉付きの良いワインが多い。そのため長期熟成には持たない。豊かな果実味を楽しむワインである。

テイスティング: 2017年4月 1日
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