Sancerre Caillottes François Cotat 2012 フランソワ・コタ サンセール・カイヨット

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ancerre Caillottes François Cotat Sancerre Caillottes François Cotat 2012 フランソワ・コタ サンセール・カイヨット

外観 やや緑がかかったレモンイエロー
香り グリーンハーブ、白い花、柑橘系のグレープフルーツ、青リンゴ、洋梨、やや生くさいような石灰の香り
味わい 豊かな酸とミネラルがあり、そこにシッカリした果実感がある。液体は中程度の粘性があり柔らかさがある。最後にシッカリした石灰を感じさせるミネラルがある。

ソーヴィニヨン・ブラン100%

最初に感じられる生臭さのようなミネラルの香りは、酒石酸塩の結晶で外側が覆われている発酵用の樽の性だろうか?それともやはり、小石の多い石灰質土壌のカイヨットのテロワールなのだろうか。
やっぱり他のサンセールとは違う味わいがあるのか。
なんとなくこのグリーンのトーンが奥にあるのがロワールのソーヴィニヨン・ブランという感じなのだが。どうなんだろう。

土壌:
カイヨットは、小石の多い石灰質土壌で白く、粘土は含まない。サンセールの中間地帯にある層で、全体の40%を占めます。 サンセールで最も一般的な、混じりけのない白亜質の土壌で栽培されています。(樹齢5年程度の若木を使用)

コタのワインは、ソーヴィニョン・ブランには珍しい丸みのある味わいで、僅かにオークの風味が感じられます。

フランソワ・コタ/Francois Cotat
コタのサンセールを語る際には、先入観を捨てなければなりません。他のサンセールとの類似点はソーヴィニョン・ブランという品種のみで、彼のワインは独特の個性をもっています。フランソワ・コタはポール・コタの息子であり、パスカル・コタの従兄弟にあたります。 シャヴィニョルのフランソワ・コタとサンセールのパスカルは、この地域のどの作り手よりも収穫時期が遅く、少なくとも10日程の遅れがあります。遅い収穫でブドウはより熟成し、恰幅の良い複雑味を備えたワインが生まれます。よって、豊かでバランスのとれた素晴しい複雑味と、引きしまったミネラルの特徴を持つのです。

コタ・ファミリーのブドウは、それぞれ別々に育てられ、単一畑のワインはサンセールで瓶詰めされます。畑はとても急な斜面にあり、収穫はすべて手摘みです。最も急な斜面ではクッションを腰下にまき、バケツを抱えて斜面をすべりながら収穫をしなければなりません。この変わった収穫方法で、ヨーロッパ全土から集まったボランティアの手により収穫されます。収穫されたブドウは100年以上の歴史を持つ旧式の圧搾機で優しくプレスすることにより、ピュアな果汁溢れるワインができます。圧搾後、マストは畑ごとに樽で発酵させます。発酵用の樽は酒石酸塩の結晶で外側が覆われています。その後清澄もろ過も行わず瓶詰めされ、サンセールの中でも非常に個性豊かなワインに仕上がります。サンセールのドメーヌでこのような醸造方法を取っているのは、コタのワイナリーただ1つです。コタのワインは、ソーヴィニョン・ブランには珍しい丸みのある味わいで、僅かにオークの風味が感じられます。

テイスティング: 2017年3月28日
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