Fixin Craids de Chêne Frédéric Magnien 2012 フィサン クレ・ド・シェーヌ フレデリック・マニャン

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

Fixin Craids de Chêne  フィサン クレ・ド・シェーヌFixin Craids de Chêne Frédéric Magnien 2012 フィサン クレ・ド・シェーヌ フレデリック・マニャン

外観 やや紫がエッジにあるルビー色
香り 熟した赤い果実(ストロベリー、ラズベリー)、ヴァニラ、黒いスパイス、ナツメグなど
味わい やや甘めの赤いフレッシュな果実感があり、新樽のニュアンスも強くある。
中間部はやや薄め、最後にミネラルが豊富で、乳酸が効いたうま味がある。

最初の感じは、まだまだ新樽のニュアンスが高く、フィサンでこれほどの新樽を感じるのはバランスが悪いんじゃないかと思ってしまった。
しかしフィサンにしては豊かな完熟した赤い果実があり、もう少し熟成させればバランスが良くなるかもと思えるようになった。


フレデリック・マニャンの言葉
本来酸味が強く、線の細いフィサンの特徴とはあえて異なる個性を見出したかった。素朴だが華やかでふっくらとしたマルサネのような特徴をフィサンに掛け合わせれば、味わいに奥行きが生まれ熟成にも耐えるフィサンになる。このワインはまさにそんなキャラクターになった。


フィサン クレ・ド・シェーヌ
1.4ヘクタール所有。平均樹齢50年。"クレ"とは石を多く含まれた土壌のことを意味している。斜面がなだらか(3%)だが、小石の混ざった粘土質の土壌はブドウ栽培に最適。18ヶ月間新樽30%で熟成。香りがほのかに野生的で、ワインを空気に触れさせるとより複雑になり花のニュアンスが加わる。厚みがありミネラルも感じられる。余韻が長く、最後に赤い果実のアロマが感じられるようになる。

Frédéric Magnien フレデリック・マニャン

テラヴェールの資料から
フレデリック・マニャンはマニャン家の 5 代目としてモレ・サン・ドニに生まれ、17 歳頃からは本格的にワイン造りの世界に身を投じカリフォルニア、オーストラリアなどの国外でも経験を積み 1995 年に自身の名を冠したネゴシャンを設立しました。自社の畑は所有せず、自らの目で全ての畑を見て回り、土壌はもちろん、グラン・クリュ、プルミエ・クリュの位置、朝日が一番早く当たる区画、とりわけ樹齢 40 年以上のヴィエーニュ・ヴィーニュを中心に畑を選び、時には飛び込みでドメーヌ、栽培者と交渉し、最高品質のぶどうを手に入れるなど、ネゴシャンであることのメリットを最大限に生かし毎年安定した高品質のワインを産する新しいスタイルの生産者です。
決められた畑、限りある収穫量のドメーヌとは異なり、優れた区画を選ぶことの出来るネゴシャンの最大のメリットはぶどう選びと
生産量のコントロール。しかし決して工業的なワイン造りはせず、あくまでもドメーヌ的に栽培者と一緒になり、2008 年に設立したぶどう畑耕作専門会社の運営を通し、ぶどうの仕立てから収穫、醸造に至るまで細部にこだわったワイン造りは、ドメーヌとネゴシャンの優れた部分を組み合わせた新しいスタイルの生産者と言えます。
ぶどう耕作専門会社を設立し、自社スタッフで購入ぶどうを育てるという新しい挑戦により、自身のスタイルに合った上質のぶどうを得ることを可能にしました。ワイン造りにおいても「自然の流れと共にあるべき」という理念に基づき、破砕、圧搾、発酵を重力に逆らわないグラヴィティシステムの導入や十分な時間をかけた低温マセラシオンなど、今では特別なことではなくなりましたが、最高品質のぶどうを使うことで、その効果を段違いに発揮することが出来ます。さらに D.R.C.やコント・ラフォンにしか供給されないと言われるフランソワ・フレール社の最高級バリックを使用するなどトップドメーヌ並みのワイン造りを実践しています

テイスティング: 2017年2月10日
My Rating(評価): 13/20
アクセス数:44