Sanceree Les Monts Damnés' Pascal Catat 2015 サンセール レ・モンダネ パスカル・コタ

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SancerLesMonDanPasCota2015.jpgSanceree Les Monts Damnés' Pascal Catat 2015 サンセール レ・モンダネ パスカル・コタ

外観 少し濁ったレモンイエロー
香り グレープフルーツ、レモンピール、ライム、アカシア、グリーンハーブ、ミネラル、
味わい 少しぬめりがあるような味わいを感じる。豊かなミネラル、高い酸、フレッシュで少し緑がかった果実味。中盤は果実味が豊かで粘性がある液体が感じられる。後半にミネラル、フレッシュな酸があり、余韻は長め。豊かなミネアル感が続く。

パスカル・コタの方が、華やかな作りというのはあまり感じなかった。2015年と若くまだまだ味わいも開いていないせいか、果実の硬さが目立った。ただ、味わいはパスカルもフランソワも同じ特徴を持っていて、なにか石灰をなめているような滑りを感じさせる。これはノンフィルターであり、自然派の作り、テロワールがそうさせる味わいだろう。でもこれは非常に特徴的な味わいでもある。ソーヴィニョン・ブランらしいハーブがあるんだが、そこに強いミネラルがかぶさって香ってくる。確かにサンセールの味わいと言っていいのだろう。
飲み頃はまだ先で、2020年くらいは待ったほうがいいだろう。


パスカル・コタ
パスカル・コタは、フランソワ・コタといとこである。
コタのファミリーは、レ・モンダネの畑の急斜面にブドウを植えている、
非常に急な斜面のブドウ畑は、おもにチョークの台地で、表土は浅い粘度層で石灰岩でてきており下層土は純粋な石灰質である。
エチケットは二人とも同じデザインである。下の名前が大きくフランソワ・コタ、パスカル・コタと書かれているところが違うだけかな。
醸造
最初にフィルター処理をしないで瓶詰めをしたのもコタでした。
単一畑のぶどうを用いてワインを造ったのはコタが初めてでした。コタはこの自然を生かして有機栽培を実践し、丁寧な管理・収穫を行っています。また収穫も遅摘みにすして最良のブドウを得るように努力している。
ブドウは全て小型の古典的なバスケット・プレス(高級シャンパン・ハウスで
使用しているものと同じ)を使用し、人力で圧搾されます。ワインは全て樽発酵が行われる。樽熟成の後、乳酸発酵、濾過処理は行わず、月の満ち欠けによって瓶詰めを行います。

フランソワ・コタとパスカル・コタは、従兄弟同士の関係で、もとは彼らの父親同士が営む一つのドメーヌで、ラベルだけをそれぞれの名前で出してましたが、それがフランスの法律に触れてしまいました。フランソワとパスカルの代になってから、同じ区画の畑を分割し、醸造所も別々の場所にしました。

そのため、フランソワとパスカルは同じ畑で造ったブドウを使用していながら、違う醸造所でワイン造りを行っているのです。しかし、伝統に重んじ、自然であることを大切に、なるべく人の介入をしないように心掛けている点は、二人とも同じです。醸造法の違いからか、パスカルの造るワインは果実味にあふれ、非常に華やかで、派手な造りとなっています。フランソワの造るワインは、繊細でミネラルに富んだ造りとなっています。

テイスティング: 2017年1月11日
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