Frappato Cos 2015 フラッパート コス
外観 やや淡めの鮮やかなルビー色
香り 赤い甘い花の香り、それも南国の芳しい花である。ハイビスカスである。これが中心である。果実はコンポートンにしたレッドチェリー、レッドプラム。他にハーブとしてジル、ローズマリーなど
味わい 豊かな酸とフレッシュで赤い果実の味わいが口の中に溢れる。アルコールは中等度、メディアムボディ、辛口、タンニンは少なめで柔らかく溶け込んでいる。酸は豊かで、ミネラルもしっかり感じられる。余韻は長め。
アルコール度数12.5%
シチリアの唯一のD.O.C.G.のCerasuolo di Vittoria、チェラスオーロ・ディ・ヴィットリアは、カラブレーゼ（ネーロ・ダヴォーラ）とこのフラッパーとで作られる。僕はこのフラッパーとの香りがチェラスオーロ・ディ・ヴィットリアの特徴であると感じてしまうほど香ると思う。そういう意味で買ってみたワインであるが、驚きである。全くシチリアのアルコールの強さがない。軽めのフレッシュなワインである。確かに果実は豊かで熟成していて甘さがあるし、香りは南国のハイビスカスのような香りである。
Frappato (50% Vinificato e affinato in anfora) とコメントがあるようにアンフォラも使っている。そこにワインに2015年と若いわりに柔らかさがあるのだろうか。
なんにしてもシチリアのワインの高い可能性を示す一品であるのは確かである。
コス C.O.S
コスが畑を所有するヴィットリアはシチリア南端のラグーサの西に位置し、オリーヴやグローヴ、アーモンドの樹が生い茂る。 農作物も建築もアフリカの影響を深く受けています。
イタリアの中でも特殊な文化を持つ地域でその気候、土壌も独特。 特にコスが所有する一帯は石灰質とケイ素質が豊富で、更に凝灰岩と粘土質が混じる複雑な混合土壌で、そのパワフルな土壌はワインに強い塩分を感じさせるほどのミネラルを与えると同時に華やかな芳香をも与えてくれるといいます。
フラッパート コス
土着品種フラッパートを50％はアンフォラで熟成し、残りはセメントタンクで熟成。果実と大地を思わせる様々な要素が感じとれるイキイキとした香りと透き通った飲み口。余韻に感じる白いミネラリーな要素と海を感じるヨードのニュアンスがたまりません。
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