Chablis Grand Cru Les Clos Vincent Dauvissat 2007 シャブリ グランクリュ レ・クロ ヴァンサン ドーヴィサ

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ChabLeClosVinDauv2007.jpgChablis Grand Cru Les Clos Vincent Dauvissat 2007 シャブリ グランクリュ レ・クロ ヴァンサン ドーヴィサ

外観 やや濃いめの黄色
香り アカシア、グレープフルーツ、グリーンアップル、ミネラル、火打石、ヴァニラ、
味わい 綺麗で豊かな酸、最後に残る強いミネラルが最初の印象。凝縮したフレッシュでありながら熟した果実、綺麗な酸があり、最後にがっしりとしたミネラルがある。ミネラルは複雑で海の味わい、石灰が混じったような味わいである。余韻は長い。ミネラル、果実感が長く続く。

アルコール13%
しっかりした酸、ミネラル、果実味の凝縮度はしっかりあるがどちらかといえば、グレープフルーツ、白桃、洋梨まで。はちみつは少しあるかないか。やっぱり新樽がかかっていて液体の柔らかさはあるが奥にある強いミネラルがある。これが非常に強い。この強いミネラル感と、あまりエスニックなハーブが強くない。白胡椒、黒い土の感じなどがあまりない。そしてこれだけミネラル、果実の凝縮感があるのにバターなどのMLFの味わいが控えめである。
2007年は幾分涼しい年だったのだろう。果実感はしっかりと酸が乗って細身であるが、ミネラルの凝縮度がありさすがレ・クロだと思う。こうしたレ・クロはいつが飲み頃なのか、迷うところ。ただもう10年近くなっているのだから白ならそろそろ飲んでもいいだろう。まだまだ硬さがあるが、これが解けるにはまだ5年くらいかかるかも。

ヴァンサン・ドーヴィサ
1930年から続くドメーヌのワインはシャブリの伝統的な醸造方法を守り、今でもフィエット(132リットル入りのオーク樽)で熟成を。また新樽を20〜40%用いるところもこだわりの1つ。2002年以降ビオディナミ。肥料は自身で作った、ビオディナミ調合剤を入れた堆肥を使用。収穫はすべて手摘み。
収穫したブドウは空気圧圧搾機で優しく圧搾。デブルバージュは短時間行い、発酵は一部タンクで、一部は樽発酵(1/4は新樽だが、60%までは何年か使用した樽)。発酵後、古樽やフィエット(容量132リットルのこの土地の小さな樽)で6ヶ月〜1年熟成。

特級畑レ・クロは、シャブリの中で最大にして最上の特級畑です。白色粘土の密度がきわめて高く、泥炭岩が極わずかしか含まれない土壌で、石灰岩を覆う表土が厚めなため、他の特級畑に比べ、ふくよかなワインに仕上がります。
ドーヴィサはレ・クロの最上部に区画を所有、ブドウの樹齢は50年以上。菩提樹、ドライフルーツ、蜜、アーモンド、柑橘のアロマ。涼しげではっきりとした輪郭があり、大理石の塊のような圧倒的なミネラルが感じられます。

テイスティング: 2016年12月29日
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