sipping wine

エチケッタ・ネーラ コッリ・ディ・ルーニ ヴェルメンティーノ ルナエ 2013 2014 Etichetta Nera Colli di Luni Vermentino Lvnae

外観　すこし緑がかったレモン・イエロー
香り　柑橘、ハーヴ、香りの高いジンジャー、白いスパイス、白い花、ミネラル、
味わい　豊かな酸、フレッシュな果実、豊かな香りが口の中に広がる。最後に豊かなミネラルが口の中に残る。余韻は中等度。

このワインは2013年が美味しくて、2014年を買ってみた。2013年の方が酸がきりっとして、フレッシュな柑橘、ミョウガのような独特な香り、ミネラルが発揮していた。2014年はやや暖かい年のような感じで、2013年の香りもあるがやや幾分おとなしく、味わいも膨らみがある。2013年ほうが好みである。

Vermentino ベルメンティーノ
熟成速度は普通。発芽は早く春の霜に影響されやすい。それゆえ、温暖んな海の近くで栽培するのに利点がある。ベト病、ヨーロッパぶどう蛾に弱い。

アマロマティックであり、酸が高く品質が高いワイン。北イタリアの海岸部（リグーリア）、南フランス、コルス、サルディーニアでよく作られている。
ヴァリエタルワインとしてベルメンティーノは様々なタイプがある。ベストなものは、よく香り、時には花の香りよりもミネラルの香りが強く、フルーティで、穏やかなスパイスの香りがある。アルコール度数は中等度、特に酸を残すために早積みされたものはそうである。サルディーニアの北のガッルーラでは、D,O,C,G,のワインである。

イタリアでは、リグーリア、トスカーナ、サルディーニアが良い。ワインは典型的なイタリアワインの香りがあり、きりっとした酸と強いストラクチャーがありレモン、時には熟した青りんご、ナッツ、葉などの香りがある。

ベルメンティーノのシノニム
Favorita (Roero in Piemonte), Malvasia or Malvoiseie de Corse (northern Corse), Pigato (Liguria), Rolle or Rollé ( Alpes-Maritimes and Var in southern France) Vermentino di Callura (Sardegna)

リグーリア
フランスとの国境からティレニア海に沿って、ピエモンテの南を東へ弓なりに長く伸びる小さな州。州とはジェノヴァ。リグーリア州は大部分が山地（70%渓谷地帯、30%丘陵地帯）でワイン生産量は少ないが、高品質なものに凝縮されている。
リグーリアは地中海性気候でありながら、昼間は海からの暖かい風が吹き、夜は山からの涼しい風が吹くので昼夜の寒暖差が大きく、冬は冷涼で夏は暑い特有のミクロクリマである。土壌も多様でぶどうに適している。西側のほうが冬はやや温暖で、東側は山岳からの北風が吹くためやや涼しい。

ルナエ社はラスぺツィアのマグラ平野にあります。リグーリア全体のブドウ畑のうち70％がラスぺツィアにあります。
リグーリアはオリーブオイルが有名

ルナエ
1900年代から農業をやっていた家族が1966年に設立。生産本数はリグーリア州で第1位。古代ローマ時代、このあたりにLUNA（ルーナ：月の意味）と言う名前の町あり、北方の侵略者により滅びた町で、当時から高品質な白ワインが造られていてローマにも届けられていた。その町の名前に由来してLVNAEと言う名前を付けた。

コッリ・ディ・ルーニ DOC

エチケッタ　ネーラ　コッリ・ディ・ルーニヴェルメンティーノ
エチケッタ ネーラ コッリ・ディ・ルーニ ヴェルメンティーノ ディエゴ氏：ルナエのフラッグシップです。毎年、一番できのいい畑から、一番いいブドウだけを選んで造ります。畑の作業から、醸造所での仕事も特に厳しく管理しています。標高の高い畑のブドウを使いますがここの土壌は、大きな石が多く、豊富なミネラルが含まれています。
他の白ワインとの違いはコールドマセラシオンをすること。24〜48時間かけて、より複雑さを果肉から引き出しています。熟成期間も長めです。香りも味わいも複雑味があるのがお分かりになると思います。ハーブや松の樹脂、黄色い果実も感じます。しっかりとしたミネラル感があり、厚みとボディがありますが後味はシャープです。このワインの良さを味わうため、10度ぐらいを目安にあまり冷えすぎないようにして下さい。