Ioppa Ghemme 1995 イオッパ ゲンメ

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IoppaGhem1995.jpgIoppa Ghemme 1995 イオッパ ゲンメ

外観 やや深いルビー色
香り ミュール、ブラックチェリー、プラム、萎れたバラ、紅茶、なめし皮、ミント(強いタンニンが熟した)
味わい 酸は豊か、綺麗な黒系果実の味わい、しっかりしたパワーのある果実感、やや渋みのある豊かなタンニンが溶け込んでいる。余韻は長い。アルコール度は中等度、

アルコール度数12.5%

ゲンメは1997年ピエモンテで6番目のDOCGに昇格。これは昇格前の1995年のヴィンテージなのでD.O.C.と表記されている。
これを飲んだ人はピノ・ノワールと思うと答えるほどエレガントに熟成している。そしてアルコール度数も12.5%とブルゴーニュよりもややアルコール度数が低い。そして強いタンニンが溶け込んでいて、いつもネッビオーロを飲むときに感じるがしがしとした渋みを感じない。
全体な印象はソフトなネッビオーロと言うところか。豊かなタンニンからくるミントのような青い香りはバックにはあるんだが、最後の飲み口には強い渋みがこない。
ヴェスポリーナ20%入っているがこれがどんな味わいに影響しているかはわからない。
4000円未満で買えたお値打ちワインである。やっぱりこれからは北ピエモンテは狙い所であるのは確かである。

イオッパ ゲンメ Ioppa Ghemme
イタリア・ピエモンテ州のロマニャーノ・セージアにあり、その歴史は古く1852年から記録が残っている名門かつ老舗のワイナリー。
ゲンメはワイン造りの歴史において、ピエモンテの中でも最も古いといわれており、ローマ以前からワイン造りが行われていたとも言われている伝統的なワインです。
ゲンメに使用される主要な品種はネッビオーロ種ですが、このエリアではネッビオーロ種はスパンナと呼ばれており、イオッパではネッビオーロ種(スパンナ)80〜85%(ヴィンテージにより変わります。)、残りをヴェスポリーナ種で造ります。熟成はオーク樽で24ヶ月間行い、その後瓶熟にて9ヶ月です。

【ゲンメ】
畑の標高は300メートル。そのほとんどが南西向き。ガッティナーラとは全く違う海底が隆起してできた土壌で粘土質が主体の小石の混ざった堆積土壌。ブドウ樹齢は20年〜30年。例年10月初旬に収穫。ステンレスタンクで22〜25度以下に温度を保ち12〜15日醗酵。その後オーク樽にて約48ヶ月熟成。最低1年以上の瓶熟成を経てリリースされる。ネッビオーロ80%、ヴェスポリーナ20%。

Gattinara ガッティナーラ
ヴェルチェッリ県でネッビオーロをベースに作られる。
長期熟成能力を持つ辛口赤ワイン、北ピエモンテのネッビオーロ・ベースのワインの中では、最も肉付きが良く、深みがあり、力強い。タンニンが多く、酸が多い。

土壌 黒色火山岩や玄武岩が風化した火山性土壌でアルカリ性。
ワインは硬質で酸度が高く細く繊細。

Ghemme
ゴルゴンゾーラチーズで有名な町。
ガッティナーラとセシア川を挟んでノヴァーラ県で作られるネッビオーロ・ベースの赤ワイン。ヴェスポリーナを20%暗いブレンドする。ガッティナーラと比べるとより女性的で優美なワイン。

土壌 海底が隆起した土壌で赤い粘土質が表土を覆っている。地中にはところどころライムストーンや貝殻などが風化した石灰の白い層が顔を出している。
重くねっとりした粘土質に石灰層が所々混じっている
ワインは柔らかく、粘性があり、暖かさがある。果実の甘みものっている。

テイスティング: 2016年1月15日
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