Richebourg Anne Gros 2001リッシュブール アンヌ・グロ

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RichAnGro2001.jpgRichebourg Anne Gros 2001リッシュブール アンヌ・グロ

外観 澄んだルビー色
香り 赤い熟したチェリー、ラズベリーのコンフィチュール、牡丹の花、アニスなどのスパイス、軽く青いハーブなど
味わい 酸は中等度、澄んでいてピュアな果実の飴玉を食べているような感じである。タンニンは滑らか、アルコール度数はやや高め、余韻は長い。
抜栓から1時間してから、強いスパイスの香りが上がってくる。エレガントな感じであるが、今まで感じていた香りの豊かさ(リッシュ)な面は感じられない。
強い赤い花を連想させるものはない、もう少し控えめな花である。ピュアさは感じるが、味わいに深みはあまりない。高い新樽率を思わせるのアニスのようなトーンが高い香りがある。

1998のリッシュブール以来のアンヌ・グロのリッシュブールである。あの時の印象もそれほど美味しくないというものであったが、今回はそれよりは良いが、感動的な要素がないと言える。2001年はジュブレ・シャンベルタンで多くの感動的なワインがあったのだが。
何がダメなのだろうか、ぶどうの摘果のタイミングがかなり遅らせてい流。甘さがかなり乗ってエレガントではなくなっているのではと思ってしまう。それと、果皮からくるニュアンスが少なく複雑な旨味がないとかんじる。


アンヌ・グロの情報、アンヌ・グロのサイト http://www.anne-gros.com
リシュブール;小さな谷を意味するLes Verroilles(レ・ヴェロワイユ)の古区画にある0.6ヘクタールの区画で、ルイ=グロからの遺産です。1930-1940年と1946年に段階的に植樹されました。コンコールの谷の涼しい場所に位置しています。土壌はキメの細かい微粒子のような土で、白い石と黒色の土が混ざりあっています。
化学薬品を必要最小限でしか使用しない農法を用い、耕作及びコンポストを使用したぶどう畑での仕事に従事しています。エポキシーコーテングされたセメント製発酵槽を使い発酵槽内での仕込みの時間は12日から15日間です。フリーラン・ジュースとプレス・ジュースは混ぜ合わされ、澱を除くため、最低48時間の間前清澄作業が行われます。 新樽の使用率は高く、グラン・クリュでは80%です。
リッシュブールのコメント
パワーとエレガンスが合わさったワインである。
ピーコックの尾と表現される。シルキーでヴェルベットのようなタンニンは、力強い深みをあたえてくれるミネラルを加えて官能的で複雑なグランクリュにしている。
フローラル ピオニー、バラ、スミレ
スパイス 甘草、ヴァニラ、コリアンダー
フルーツ、 ラズベリー、ブラックカラント、
ヴェジタル 森の下生え、切り取ったばかりの新鮮なハーブ


リッシュブール マット・クレイマーのブルゴーニュのワインがわかる
リッシュブールの飲みどころは、独特のスパイス感、ヴァイオレット、チョコレートなどの複雑極まりない味わいがどっと迫ってくるところにあり、余韻の素晴らしさもならぶものがない。その味わいはあくまでも精妙で、絹が滑るような感触はグラン・クリュ随一と言える。すぐれたリッシュブールに並び立つものがない。

テイスティング: 2015年10月17日
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