Echeseaux Liger-Belair 1999 エシェゾー リジェ・ベレール

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EchezLigBela1999.jpgEcheseaux Liger-Belair 1999 エシェゾー リジェ・ベレール

外観 やや煉瓦色がかった暗いルビー色
最初は 焦がした古い木の香り
熟した赤黒い果実、黒い土、黒いスパイス、
紅茶 (発酵温度が高くて、熟成した時にでるか)
途中、ナツメグ、コリアンダーなどが感じられる。(これは醸造がくらしかるな、新樽率が高くないグランクリュからくるのか。)
最後になってハーブのトーンが現れる。これは最後の澱に含まれているトーンか(いつも良いブルゴーニュのワインには奥の方にある)
味わい 酸が豊か、やっぱりエシェゾーは、黒めで赤い熟したラズベリー、ミュールのような果実が味わいの中心にある。ミネラルは黒めで、アルコール度数はやや高めだが、ブルゴーニュのピノにしては中程度からやや低め、タンニンは豊かでキメが細かく溶け込んでいる。余韻は熟したすこし甘酸っぱい果実感が長く続く。

このワインは、お値打ちワインで1万くらいで買ったもの。グザヴィエ・リジェ・ベレールのネゴシアンのものか、ティボー・リジェ・ベレールのものか不明。。2002年にティボー・リジェ・ベレールがグザヴィエ・リジェ・ベレールの土地を継承しているが、ネゴシアン部門はティボー・リジェ・ベレールとは別で残っている部分もあるようだ。
醸造方法はいたって、クラシカルでやや醸造中も温度コントロールはしていないものだろう。それでも果実感は残っていてエシェゾーらしい部分がよく見える。そう意味では、香りの部分で書かせてもらったがよく勉強になるワインだった。

現在リジェ・ベレール家は大きく2つに分かれています。
ラ・ロマネを所有するドメーヌ・ヴィコント・リジェ・ベレールは、7代目の ルイ・ミッシェルが自らヴィニュロンとなり、ワイン生産を始め、ラ・ロマネ をドメーヌ・コント・リジェ=ベレール を設立します。ブシャール社の契約がきれて、2002年以降は収穫の半分をブシャールが買い付けていましたが、2006年からは全てドメーヌ・ヴィコント・リジェ・ベレールが作っています。

こちらはグザヴィエ・リジェ・ベレールのワインとなります。1982年のグザヴィェ・リジェ・ベレールの死後は、畑をブドウ栽培農家やネゴシアンに貸して、ワインを生産してきた。2002年、グザヴィエの孫にあたるティボー・リジェ・ベレールが全ての権利を継承する事になり、貸与していた畑が全て返却されることになりました。
メゾン・リジェ・ベレールはネゴシアンとして残っています。

ラ・ロマネを所有するルイ・ミシェルとティボー・リジェ・ベレールはいとこ同士になる。

テイスティング: 2015年10月18日
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