Dolcetto D'Alba Bartolo Mascarello 2011 ドルチェット バルトロ・マスカレッロ

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DolAlbBalMasc2011.jpgDolcetto D'Alba Bartolo Mascarello 2011 ドルチェット バルトロ・マスカレッロ

外観 やや濃いめのエッジが赤紫色のガーネット色
香り 甘い果実、深い濃い目のスミレ、なめし皮、土などをかんじる。スパイス甘草
味わい すこし甘い香りがするが、味わいは甘くない。最初に熟した果実味がアタックにあるのだが、中盤は最初に期待した液体の厚さがなく抜けたようにかんじる。そして最後にきめ細かな旨味のあるタンニンが来る。ミディアムボディ、アルコール度数はやや高め、酸は中等度、余韻は中等度からやや長め。
綺麗な仕上がりである。中盤の味わいが抜けたように感じるのは、リパッソのせいで前と後ろが強調されているからだろうか?

アルコール13%

バルトロ・マスカレッロのドルチェット、フレイザには一次醗酵後、ネッビオーロのヴィナッチャ(ワインの搾りかす)でリパッソ(果皮や種をワインに漬け込み2次醗酵させる)を行い、それぞれの品種に欠ける要素を補うという伝統的な手法をいまだに採用しています。
ドルチェットらしい華やかさを活かしつつ、ゆたかなボリュームのあるワインに仕上がっています。
エチケットがいい、ビオデナミを表現しているんだろうか。ぶどうの周りにテントウムシやバッタが描かれている。このエチケットは、亡くなったバルトロ自身によるイラストである。


Dolchetto これはイタリア語で少し甘いという意味。しかしワインは常に辛口である。
ピエモンテ州の重要な黒ぶどうの一つ。
特にアルバを中心とするランゲ地区では、ネッビオーロに次ぐ重要な品種になっている。ルビー色で独特のワインらしい香りがあり、ほろ苦く調和のとれた辛口ワインになる。ブラックチェリー、リコリスそして幾分かのプルーンの香りがある。特徴的な苦みのあるアーモンドを連想させるフィニッシュである。ぶどうは、濃い紫色の皮をもったぶどうでアントシアニンを多量に含有し、短期間のかもし発酵で濃い色のワインとなる。

ドルチェットは、ネッビオーロよりも4週間早く完熟する。ピエモンテでは、ネッビオーロや、バルベーラが完熟しないやや寒く高地で栽培されている。アルバでは、タナロ川の右岸でより軽めの白い石灰土壌が好まれる。

アッキィ、アルバ、アスティ、ディアーノ・ダルバ、ランゲ、モンフェラートそしてドリアーニで多く栽培されている。
ドルチェットのD.O.C.G. は、現在Docetto di Diano d'Alba/Diano d'Alba, Dogliani, Dolcetto di Ovada Superiore/ Ovadaである。

テイスティング: 2015年10月20日
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