La Grande Rue 1996 ラ・グラン・リュ

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LaGrandeRue1996.jpgLa Grande Rue 1996 ラ・グラン・リュ

外観 エッジにオレンジが入った濃いめのルビー色
香り 熟した赤い果実(グロゼイユ、ラズベリー)、ロースト香、ミント、アニスなど
味わい 柔らかい液体、豊かな酸、豊かな赤い果実がゆったりと一体となっている。なんの衒いもなくシンプルな作りである。奥からこみ上げてくる複雑さがない。綺麗に赤くなったぶどうの力だけである。余韻は長いがバックあるはずの強いミネラルを感じない。

綺麗なヴォーヌ・ロマネのワインである。果実の綺麗な成熟度が非常によい。ただ奥にあるはずのぶどうの本質的なテロワールともいうべきパワーがない。1998年からこの土地の管理、醸造も良くなりどんどん品質を上げている。当然値段も上がっているから仕方がないのだが。この1996年は、恵まれた天候からぶどうの良さが出ている。
醸造方法も昔ながらで、醸造時の温度管理もしていないだろう、抽出が強い。
こうしたワインから今のワインを垂直で飲むと、どのように変化してきたかわかるので面白そうだが、今の価格高騰からはなかなか難しそうだ。

1992年にラ・ターシュとロマネ・コンティとラ・ロマネに囲まれたこのラ・グラン・リュは特級に昇格した。土地の位置、斜度などから言ってももっと前から特級になっていたはずだが、この土地の所有者だったラマルシェ家はあまり十分に主張してこなかった。そして隣の畑のDRCによる丁寧な剪定、管理をしていることと比較すると、ほんとんど畑の管理の管理も杜撰だった。しかし1998年ごろからラマルシェのワインお質も上がってきている。

テイスティング: 2015年9月26日
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