Beaupaysage Tsugane la bois 2013 ボーペイサージュ ツガネ ラ・ボワ

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BeaPayTsulaboi2013.jpgBeaupaysage Tsugane la bois 2013 ボーペイサージュ ツガネ ラ・ボワ

外観 やや赤みのあるガーネット
香り スパイス、赤い果実、すこし甘い香り、、緑のニュアンスあり
味わい バランスの良い酸、フレッシュでピュアな果実、自然なアタック、旨みが長く続く、余韻は長い。

何だろう、カベルネ・フランだが、シュバル・フランに感じるような甘みのある熟したフランの味わいがある。それでいて全体のバランスが良い。
やっぱり日本のワインとしては1線を画すうまさである。日本でもこんなに美味しいワインができるんだ。と驚きのワインである。

このワインは、福岡の山下ワイン食道さんで出してもらったワイン。ボーペイサージュは日本のワインであるが、すごく人気があり非常に手に入りにくいワインである。
こんな貴重なワインを出してもらったことに感激。

ボーペサージュ
山梨県北杜市にあるワイナリーボーペイサージュ BEAU PAYSAGEは、標高は800mほどとかなり高いところにある。化学肥料と除草剤は一切使用せず、殺虫剤も使用しない。収穫は手摘み。そして、なんと選果をすることなくタンクへ入れる。腐っている粒が入っていたらどうするのかと驚いて訊ねると、岡本さんはこう言った。
「もちろん見るからに腐って酸っぱそうなものは取り除きますが、ちょっとシワが入っている程度の粒は結構入れてしまいます。人間の見た目で腐敗していると感じるものが本当に害になるか、だめなワインにしてしまうのかどうかは疑問です。人間は勝手な判断で処理してしまいますが、実際はいろいろな粒が混じっているのが自然のありようではないでしょうか」
そして、岡本さんはさらに言葉を続けた。「タンクに入れたら、温度コントロールをしないのが僕のやり方です。そして、自然の重力に任せて、ブドウが勝手に破砕、圧搾機により果汁を絞り、発酵するのをひたすら待ちます。酸化防止剤も使いません。ワインはあくまで農作物。自然の産物。あるがままの姿こそが、僕の造りたいワインなのです」

ん〜すごい。ぶどうを見た目だけの選果では、本当に美味しいぶどうも捨ててしまうことになるし、深みが減ると確かドミニク・ローランも言っていたそうだ。だから本当の選果は難しいんだろうな。それでも岡本さんのぶどう選び、ワイン作りは本当にすごいと飲んでみて感心した。

テイスティング: 2015年7月11日
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