Château Léoville Las Cases 1982 シャトー レオヴィル・ラス・カーズ

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ChatLeoLasCass1982.jpgChâteau Léoville Las Cases 1982 シャトー レオヴィル・ラス・カーズ

外観 エッジにオレンジがある濃いめのガーネット色
香り 綺麗な熟成したカベルネの香り、杉、スッとするハーブ、カシスのリキュール、トリュフ、鼻をくすぐるスパイス。
味わい 果実はかなり熟成があるが、液体は思ったより滑らかでするりと口の中を流れていく。粘性もある。タンニンは非常にこなれていて柔らかいテキスチュアーである。途中は凝縮した果実のスープ、そして最後に甘いコーヒーのような味わいがある。酸は控えめである。余韻は非常に長い。ミネラルも味わいも非常に長く続く。抜栓から2時間経っても同じような味わいである。


2015年に開けたこのラスカーズは抜栓時から非常に良い香りがしている。味わいもなめらかである。デカンタをする必要も抜栓して待つ必要もなさそうである。ただ味わいは抜栓後3時間しても変わらず、まだまだ長く保管できる。
ラスカーズはもっと濃くて強い味わいかと思っていたが、はるかに柔らかくしなやかな液体になっていた。1982のラスカーズは以前パーカーは100点をつけていたが最近点を落とした。どうしてだろう。パーカーが思っていた濃くて甘いワインのイメージが崩れたのだろうか。今まで強く頑強と思われたワインは、非常になめらかで柔らかい味わいも見せるようになってきた。香りは非常に上品な杉やすっとするハーブがあり非常に魅力的である。味わいは力強くいつものラス・カーズである。僕はこの味わいがずっと続くのがあまり好きではない。抜栓してどんなに数時間しても変わらない味である。酸が低いせいか、飲み続けるとすこし飽きてくる。


1982 パーカーのコメント 2002年に飲んだコメントである。
まだ頑固なまでに奥に隠れている。しかしすこし前青年期からすこし進み始めいている。この濃く、暗いルービー/紫色をしたワインは、黒鉛のような香りがまだある。
甘いキャラメル、黒いチェリージャム、カシス、そしてミネラルがある。こうした香りが引き出すには、サービス前にデカンタして2−4時間置いておくことをお勧めする。
この酸度が低いワインは、巨大で、輪郭がはっきりして、非常に濃縮していてしかも驚くほど新鮮である。私はこのワインは1986年よりもこのヴィンテージが好きである。しかしクラシカルなメドックのワインの愛好家なら両方のヴィンテージをセラーに保管しておくべきである。このワインはグリセリン、抽出物、そして濃さの程度が怪物なみにある。しかしまだ非常に若く、7−8年かける必要がある。飲み頃2005-2035

テイスティング: 2015年5月 5日
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