Morey Saint Denis 1er Cru Cros de la Bussière Roumier 2006 モレ・サン・ドニ クロ・ド・ラ・ブシエール ジョルジュ・ルーミエ
外観 明るいルビー色
香り スミレ、上品な花の香り、ややすっとするミント、
味わい 綺麗な熟成した果実感、花のフレイバー、タンニンはこなれている。酸はやや控えめ、アルコールは中等度、余韻は長め。
ピュアな液体の印象を与えるのはいつも通りである。美味しいワインである。非常に上品な香りがある。しかしフレッシュな果実感と複雑味にかける。クレードルで飲んでいったが、最後にミントの香りが深まり、完熟した梗が入っているのを感じる。
2006年は7月は非常に暑かったが、8月は寒く雨が多かった。9月には天候が良くなった。コート・ド・ニュイでは9月20日に収穫が始まった。シャンボールでは、8月にヒョウが降った。果実感はあるが、酸度は少なめなである。
2006年の年を表したワインだろう。ルーミエらしいピュアで上品なワインである。すこしミントの香りも加えてある。ただいつもの深みがワインにないし、香りの複雑性もない。
アルコール度数 13%
2006年はもう飲み頃になっている。ただおいしく飲むにはどうしたらいいか。これが問題なのである。アルコール度数は普通通りからやや高め、しかし酸がすくなく、いつものピノ・ノワールの芳しい果実感のある香りがともなってこない。
2006年のワインをどんな風に飲んでいこうか、これが問題だった。このルーミエのクロ・ド・ラ・ブシエールが一つの試金石のように飲んでみた。
さすがルーミエである。うっとりとさせるワインであるが、いつものルーミエを期待するわけにはいかない。複雑性が足りないのである。これなら食事と合わせたりアクセントが欲しくなる。何かスパイスがきいた鴨料理や、ゴディバのカレ(当然甘くない)などでもいいか。
2006年はやはりうっとりさせるには酸が足りない。ブルゴーニュワインは酸がないと何か複雑味がない。香りもアルコール感が強く果実の香りが上がってこない。味わいは完熟した果実の味わいはあるんだが。いつでもうっとりさせるワインではないのでうまくシチュエーションを選んで飲んでいこう。僕は良いワインは食事と合わせたりしないで単独で味わうのが好きだが、2006年は食事と合わしていくしかないか。それも夏や秋ではなく寒い冬に。
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