Château Lafite Rothschild 1976 シャトー ラフィット・ロートシルト
外観 ガーネット、エッジにオレッジが多めにかかっている。
香り これは、最初から開いている。深い土の香り、スーボアなどが最初に出てくる。果実はドライフルーツにかなりなっている。その後シダ、針葉樹など完熟したカベルネ・ソービニョンの香りである。ラフィットらしい香りをさがすとやはり芳しいトーンの高いスパイス香りがある。かなり熟成はしているがエレガントな香りがやっぱりあるのだ。
味わい はじめから甘い熟した、タンニンが溶け込んだ味わいである。酸は控えめである。口の中にはいると豊かな香りが広がる。果実はかなり熟成したドライフルーツの味わいである。最後に優しく甘さがこみ上げてくる。液体はすこし粘稠さを感じさせる。余韻には長く豊かな香りと味わいが長くつづく。
飲んだ時に感じた暑い年だったという印象は当たっていた。1976は暑い、干ばつのヴィンテージだ。9月11日から15日まで激しい雨が降りぶどうが水ぶくれした。そうなんだ、暑い印象を受けるのに凝縮感がないのである。そこはやっぱり収穫時期に雨が降ったからだ。
1976のラフィットは、もう飲んでしまった方がよいとパーカーは書いている。(2001試飲)。これはジェロボワムだったから十分に美味しさを保ち続けている。ラフィットも40年もたってくれば、いい年のでなければもうピークは過ぎているだろうと思える。いいワインはピークの時に飲まなくては。
テイスティング: 2014年11月14日
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