Château Batailley 2001 シャトー バタイエ
外観 やや褐色が強めのガーネット色
香り ザクロ、土、なめし革、ドライフィグ開いて来て、カシス、シダ葉、すっとするスパイス、ミントなど。
味わい 上澄み液は ミディアムボディで、タンニンはこなれていて、酸は中等度、ザクロを噛み締めているような味わいだったが、次第に中間部、から底部になると厚みのあるこなれたタンニンの味わいがあり、少し甘さも感じる。ここまで来るとザクロのような果実は消え去り、濃厚なカシスと後ろにザクロが混じった液体を飲んでいるように思える。余韻にもカシスのフレイバー、スパイスが長く続く。
最初は、メルローが多めと感じたが、次第にカベルネ・ソーヴィニョンが訴えて来た。やっぱりポイヤックのワインである。ただ、まだカベルネ・ソーヴィニョンとメルロの味わいがバラバラで、もう少し調和がとれるのに時間がかかる気がする。飲み頃であるが、バランスがとれるまでには、あと3−5年は必要か。
ボルドー, ポイヤック 5級
パーカー ボルドー 4 版
2001年
9月が極めて低温だった(しかも乾燥していた)ため、より大柄なヴィンテージのものに比べると新鮮な酸を持つ、より風味の強い、エレガントでミディアムボディのスタイルのワインとなった。ポムロール、サン・てミリオン、グラーヴでは一貫して俊逸なワインとなっているが、メドックではそれほど安定していない。ソーテルヌでは深淵/偉大なワインとなった。
ポムロールとサン・テミリオンのメルロの収穫が本格的に始まったのは、実に9月末になってからのことだった。収穫は10月の最初の週いっぱい続いた。メドックのメルロの収穫は10月1日から10日まで。その同じ期間中にボルドー全域のカベルネ・フランも収穫された。カベルネ・ソーヴィニョンが摘まれたのは例年になく遅く、たいていの所では10月7日12日かけてとなった。中には一握りだがさらに待ったところもあったほどだ。
2001
型通り厳格な、男性的な、引き締まった、ほとんど完全に閉じた暗いプラム色をした、ミディアムボディのこのポイヤックは、ほのかな土やブラックカラントの果実味が感じられる。画一的なスタイルを持っている。重みや深みは良好で、熟成させれば個性や魅力が出てくるかもしれない。予想される飲み頃 2007-2014 年
伝統的な作りのポイヤックであるバタイエは一般に生硬で、タニックで、若い頃よりも10年熟成させたものの方が近づきやすい。最近のヴィンテージはかなり改善が見られるようになっている。健全な5級の格付けにふさわしいワインになっているが、本来の意味で興奮させることはない。
コメント