Poggio All'Oro Brunello di Montalcino Castello Banfi 1985 ポッジォ アローロ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ カステッロ・バンフィ

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PoAlCasBanfi1985.jpgPoggio All'Oro Brunello di Montalcino Castello Banfi 1985 ポッジォ アローロ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ カステッロ・バンフィ

外観 エッジにオレンジがひろがるルビー色
香り 開けたては、むっとするなにか田舎臭い香りである。こうした香りはピノ・ノワールの還元臭にはない。時間が経つとこの曇りが晴れて、赤い果実、熟した果実、乾燥イチジクなどの様々な果実の香りがする。ここまでくると洗練されていて鉄分や土の香りは控えめである。
味わい ブルゴーニュのグランクリュに感じる重さ、上品なさはないが、液体に含まれる赤くフレッシュで上品な甘さのある酸が豊かな液体が口の中に広がる。飲んでいる者に、笑顔をもたらせるような明るい味わいである。1985年にしてもまだまだフレッシュな果実が溢れている。液体はブルネロにしては酸が強めで軽めの味わいである。余韻にフレッシュな果実と熟した果実の味わいが続く。

ポッジョ アローロは"黄金の丘"という意味です。単一畑のブルネッロ・モンタルチーノ。初出荷が1985年で、ステンレスタンクで発酵の後、350Lのオーク樽で熟成させています。これは、初出荷のものだったらしい。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
優れたブルネッロ・ディ・モンタルチーノはサンジョヴェーゼ種の個性というべき土臭さをとどめている。が、ブルネッロのクローンはさらにひと味違い、かすかにオレンジピールを思わせる所がある。すべてのブルネッロにあるわけではないが、そうはいっても他のどんなサンジョヴェーゼにのワインには見受けられない個性だから、私はいつも、この土臭いような、オレンジピールのような匂いを探そうとする。酸味ははっきり感じられるが、押し付けがましいものではない。また甘い果実味がするようなワインでもない。(エキス分の強い、どっしりしたものにはそう言う味がするが)タンニンは欠かせないが、口がすぼまるほどの渋みはあってはならない。

トスカーナで最も有名なワインはキャンティに違いないが、もっとも格が高くて高価なのは、比較的最近になって誕生したブルネッロ・ディ・モンタルチーノである。
険しい丘の上にあるモンタルチーノの町をとりまくぶどう畑から、最初にワインがー少なくともブルネット・ディ・モンタルチーノが生まれたのはようやく1880年代になってからである。
サンジョベーゼ種は何世紀にもわたりモンタルチーノで栽培されてきた。だが、1870年、フェルッチオ・ビオンディ・サンティが、サンジョヴェーゼのなかから小粒でカビに強い果実をむすぶクローンを分離したとき、新しいワインが目覚めた。彼は,このクローンつまり分枝種をブルネッロと名付けた。小さな茶色いやつ、と言うほどの意味である。このぶどうから生まれるワインは、となりのキャンティにあるどのサンジョヴェーゼよりも濃厚で、深い色をし力強かった。

このバンフィは、アメリカ向けにワインを作ってきた大手であり、1970年以降にイタリアワインの流行が起きて、1978年に、バンフィ・ヴィントナーズはモンタルチーノのやつれた畑をいくつも買いだいした。それまでは、泡の出る甘いリウニテ・ランブルスコを一山いくらで売っていた。

若い歴史のブルネッロ・ディ・モンタルチーノの中でもやはり現代派の生産者に入る。

ただ、これを飲んでみたが、確かにフレンチオークの味わいは在るのだろうが、十分抑制が利いていて上品なブルゴーニュのワインを思わせる味わいになっている。

バンフィのサイト;http://www.castellobanfi.com/
以下はそのサイトからの抜粋である。

Brunello di Montalcino DOCG

PRODUCTION AREA
Over 170 hectares of estate vineyards in the southern hill area of Montalcino. Altitude: 220 meters above sea level. Position: Hillside.

SOIL TYPE: Yellowish brown colour, calcareous sandy topsoil with abundant rounded stone.

GRAPE VARIETIES: 100% Sangiovese.

TRELLISING SYSTEM: Cordone speronato (Spurred cordon).

VINE DENSITY: From 2.400 to 4.400 vines/ha.

HECTAR YIELD: 65 q.li/ha.

PRODUCTION TECHNIQUE
The meticulous grape selection (yield not exceeding 6 metric tons/ha) is followed by vinification with skin contact for 10-12 days. The wine ages for 2 years in various sizes oak barrels, 350-liter barriques, and 60- and 120 hl barrels; the wine is subsequently aged in bottle for an additional 8-12 months before release.

DESCRIPTION
Colour: intense ruby red with garnet reflections. Bouquet: ethereal, wide, light vanilla.
Taste: full, soft, velvety and intense, with sensations of liquorice, spices and light goudron note.

WINEMAKER'S NOTES
A "classic" of our production, this Brunello di Montalcino is obtained with clones of Sangiovese selected after 20 years of research on this unique grape and is aged in French oak barrels of 350 lt as well as in 60-120 hl Slavonian barrels. The most aristocratic combination of Montalcino tradition with winemaking modernity.
Brunello di Montalcino DOCG

テイスティング: 2013年12月14日
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