Clos de Lambrays 1999 クロ・デ・ランブレイ

ClodeLam1999.jpgClos de Lambrays 1999 クロ・デ・ランブレイ 

外観 すこしエッジにオレンジが入った濃いめのルビー色
香り スパイス(シナモン、ナツメグ)、熟した赤い果実、土の香り、花の香りなどがバランスよくまとまって香る。深く豊かな香りである。
味わい 液体に含まれる熟した美味しい果実が溢れている。液体は厚みがあり旨味が詰まっている。酸はすこし控えめだがバランスをくずすことなく、タンニンは豊んで溶け込んでいて豊かで上品な味である。余韻はこの旨味がゆっくりと消えて行く。

全体にほっとする豊かで美味しい味わいである。飲んでいる者の心を魅了して静かにさせるワインだろう。
今まで1997, 1998のヴィンテージを飲んで来たが、外れたことがない。素晴らしい品質である。これからはどんどん値段が上がっていくワインだろう。

クロ・デ・ランブレイは他のモレ・サン・ドニの特級より西側の丘に伸びている。土壌は泥灰土が比較的少なく、他のクリマに比べより純粋な石灰岩が多い。そして砂もある。地形の自然な起伏に従って、ブルゴーニュの通常の東西よりも南北に植えられている。

クロ・デ・ランブレイの畑の歴史は古く、1365年シトー派修道院所有畑の中に Clos des Lambraysの名前を確認することが出来る。また、1935年のAOC制定がされて以来、ブルゴーニュで特級に昇格した希少な畑です。(他にグラン・リュ)
モレ・サン・ドニにあり、標高250m。8.7 haにわたるクロ・デ・ランブレイは更に3つのクリマ(区画)に分かれる。
1630年から当時のオーナーのルイ・ジョリー氏により、多数に渡るランブレイの畑を買収し始め、1866年新しいオーナーのアルベルト・セバスチャン・ロディエ氏の時期にほぼ買収を完了しました。1980年ブドウ栽培のプロであり、何よりレベルの高いオノログ(=醸造家)であるティエリー・ブルーアン氏がクロ・デ・ランブレイの総責任者として就任し、1981年にクロ・デ・ランブレイは特級に昇格した。1996年からドイツ のフレウント・ファミリーが当蔵のオーナーになる。
クロ・デ・ランブレイの平均樹齢は50年。収量は厳しい剪定によりヘクタール当たり35~37ヘクトリットルに保っている。収穫は早めで酸を保っている早い段階で摘む。発酵時に除梗はしない。ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティなどと同じ古典的な手法である。畑を改良し、96年ごろからようやく納得のいくワインができるようになったとティエリー・ブルーアン言う。
ティエリーによると、梗があると、葡萄の房同士の密接な接触を妨げて、葡萄からの果汁の流出を促し、空気のなかれもよく発酵の温度を下げてくれると考えている。


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テイスティング: 2013年12月14日
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