Clos Saint-Denis Hubert Moret 1997 クロ・サン・ドニ ユベール・モレ

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CloSaDenHuMo1997.jpgClos Saint-Denis Hubert Moret 1997 クロ・サン・ドニ ユベール・モレ

外観 エッジにオレンジがある濃いめのルビー色
香り 大地の香り、シナモン、アニス、カカオ、ドライフィグ、
味わい 始めのアタックに果実よりは熟成したタンニンを少し強め感じる。中盤にこなれたタンニン、ミネラルが豊富な液体が広がる。最後にやや強めの酸が残る。ミネラルも後味に強めに感じる。

全体的には何故かタンニンが際立った味わいである。これはクラシカルの醸造でマセラシオンが強いのかもしれない。このクロ・サン・ドニの良いところは、他のモレ・サン・ドニと違って繊細で優雅なところだが、これが上手く引き出されているとは言えない。この特級は作り方や作り手を選ぶかもしれない。

  
クロ・サン・ドニ Clos Saint-Denis
マット・クレイマーのブルゴーニュワインがわかるとクライブ・コーツのthe wine of Burgundyから。

1927年に,モレの地名にサン・ドニの名がついた。この畑は、村名の由来となった畑であるが、皮肉にもこの村の特級のなかではもっとも無名で、せいぜい義理でほめられているにすぎない。
しかしクロ・サン・ドニは際立ったフィネスと繊細を持つ。すぐれたクロ・サン・ドニは、力強さと微妙なあやとをあわせ持つ、まれなワインである。ロマネ・サン・ヴィヴァンのように贅を尽くした芳香を放つわけでもなくまた濃密な果実味があるわけでもない。しかし熟成させたものを味わうほどに、しみじみと駒しく思えて来て、人を虜にするだろう。

茶色のバジョーシアンの泥灰土で小石と言うよりは岩をより含んでいる。リンを多く含み、おそらくクロ・ド・ラ・ロッシュよりも粘度を少し多めに含んでいる。

このクロ・サン・ドニ は、モレ・サン・ドニの立地とは違い一番シャンボールに似ている特級区画である。柔らかく繊細、香りは女性的である。このワインがピークになると純粋さと気品を備えている。これは、クロ・ド・ラ・ロッシュとは全く異なる点である。フルーツの味わいは、ラズベリー、赤スグリである、構成は柔らかく気品がある。

テイスティング: 2013年12月20日
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