Château Mouton Rothschild 1986 ムートン・ロートシルト

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ChaMouRoth1986.jpgChâteau Mouton Rothschild 1986 ムートン・ロートシルト

外観 エッジにオレンジがかかった濃いガーネット色
香り 明るい熟した果実、カシス、ブラックペッパーなど
味わい 口に入れると膨よかであまい果実が溢れている。酸は控えめ、豊かで熟した果実が力強く口の中に広がる。アルコール度数はやや高め、タンニンはこなれている。余韻は非常に長くパワフルである。


これは、ブラインドだったが、カリフォルニアのワインと言ってしまった。パーカーのコメントにあるもあるがパワフルで果実味に溢れたワインである。確かにパーカー好みだろうが僕にはフランスの雰囲気がないんだが。
これが、パーカー100点のワインか。んーーこれはやっぱり僕の好みではない。

エチケットは、ハイチ出身の画家ベルナール・セジュルネ氏の闇に浮かぶ白い黒人の3仮面


1986 PP 100
非常に凝縮感のある、重々しいムートン・ロートシルトで、スタイルではなく品質の点で1982年、1959年、1945年のワインに比肩する。非の打ちどころなく作られておりいまだに幼児期にいる。興味深いことに、1998年にブラインドで供されたマグナムは、48時間前に抜栓・デキャンタしたというのに蔵出しのサンプルのような味がしたのだ。最低でもあと15-20年はセラーでねかせておく必要があるのではないかと思うが、50-100年は持ちこたえられるだけの潜在能力がある。最近のヴィンテージには法外な高値が付いているので、これでもまだ高級ワイン市場では比較的お買い得品のように見えるかもしれないが、このワインがやがて十分な飲み頃になったとき、お酒を飲めるほど健康でいられる諸者諸氏はどれほどいられるのだろう。特徴は隠そうとしても隠しきれない、純粋なムートンらしく、クレーム・ド・カシスは豊富に感じられ、純粋さは心が浮き立つようだ。畏敬の念を抱くほどの何層ものフィニッシュがある。いまだに5-6歳のワインのような味があする。金字塔である。予想される飲み頃、2008-2060年、最終試飲年月2002年8月

テイスティング: 2013年10月16日
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