Clo de Tart クロ・ド・タール 2004

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clodeTart2004.jpg外観 ややエッジが明るめでコアが濃いめのルビー色
香り やや全体の香りのトーンが高め、深いハーブ、新樽、アニマルと言っていいのか、鉄分と石灰が混じった香り
味わい 口に入れた味わいは少し酸が強めでも、ハーブを強く感じるが、旨味がある。ピュアで、ミネラルの強さを感じる液体が口の中に広がる。タンニンは程々にこなれている。
余韻は長く,旨味とミネラルがありその味がながく口の中に残る。

2004でも当然早いと思うが、一度飲みたかった特級ワインの一つ。しっかりした風格のある味わいである。クロ・ド・ランブレイも好きだし、こうしたワインも威厳があり厳かな品格が感じられる。いいワインだ。

Clo de Tart
ぶどうの木は、この地区のほとんどとは違い、斜面にそって上下でなく、南北に植えられている。これは、土壌の浸食を防ぐことのほうが、排水の効果よりまっさっていると考えた結果である。土壌には、石が非常に多く、それらは硬い大理石である。上部のほうが石灰岩が多い。
斜面の上部は、バトーシアンの石灰岩を基盤にしている。斜面を下るとバジョーシアン層が隆起し始め,すこしだけ粘土層と表土が深くなる。ぶどうの木は、定期的にセレクションマッサールをしながら、樹齢を平均55年に維持している。

味わいは、フルボディで、女性的で貴婦人と表現される。しかしこのワインは力強く、タンニンが多く、それに豊かなチェリーフルーツ感と特有なスパイスを持つ。ボンヌ・マールを除くとモレ・サン・ドニの中で最も男性的なグランクリュであるのは確かである。品質は1999年以来疑いなく1級である。

テイスティング: 2013年4月13日
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