Brunello di montalcino riserva vasco sassetti 1990 ブルネロ・ディ・モンタルチーノ ヴァスコ・サセッティ

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BruDMonRVasSass1990.jpg外観 エッジにオレンジがかかった濃いルビー色
香り 最初はやや強めの揮発酸を感じる、熟成したプルーン、ゆっくりと赤、黒い果実、スパイスなどが広がってくる。香りが開いてきて、そこに最初に感じた揮発酸がうまくバランスよく深みを持たせている。
味わい 熟成した甘さを感じる。酸もしっかりありながら果実感が豊富で、やわらかな口あたりである。徐々に赤い果実がどんどん味わいの中にでてくる。余韻も長い。

良い年の熟成したブルネロとは、こんなに深みがあって、それで果実感があるワインであることを感じさせるワインである。すこし揮発酸が強いので、イタリア人らしい古典的なあまり管理していない醸造をしているんだろう。ただ、情報によるとここも最近では近代的な作りに変わっているようだ。

アルコール度数14%

Italy, Tuscany, Brunello di Montalcino, Sangiovese
ヴァスコサセッティの情報はなかなかないが、ドイツ語での紹介記事があったので翻訳ソフトを介して訳してみた。内容には保証はないが。
ヴァスコサセッティは、元々は肉屋であったが、ワイナリーに従事するようになった。クラシカルな作り手である。低収量、開放した樽で、自然に発酵させ、温度コントロールはしていない。やや酸化的な趣がある。1997年からは現代的な作りに移行し、2004年からは甥のマッシモに任せた。2008年に長いがんとの闘病生活のあと亡くなっている。今後はマッシモが運営して行く。
Vasco Sassettiの情報はこのサイト

Brunello di Montalcino
シエナ県モンタルチーノ村周辺でSangiovese100%で造られる力強い赤ワイン。この辺りはもともとは軽やかな白甘口ワインMoscadelloモスカデッロの生産地であったが、19世紀末にヴオンディ・サンティが造り始めた長期熟成赤ワインが徐々に成功を収め、現在ではイタリアを代表する赤ワイン産地となった。4年以上の熟成(うち木樽が2年以上)が必要とされているワインで、瓶詰め後も長期熟成能力が高い。比較的歴史が若いので、生産者によってスタイルがバラバラである。

ビオンディ・サンティが、サンジョベーゼの中から小粒でカビに強い果実を結ぶクローンを分離したときに新しいワインが目覚めた。彼はこのクローンつまり分枝種をブルネッロとなづけた。小さな茶色いやつ、というほどの意味である。このぶどうから生まれるワインはとなりのキャンティにあるどのサンジョヴェーゼよりも濃厚で深い色をして力強かった。

テイスティング: 2013年1月18日
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