Meursault Coche-Dury 2008 ムルソー コシュデュリ

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MeurCocDu2008.jpg最近ムルソーの美味しい白ワインを並べてそしてその直後にも飲む恵まれた機会があった。作り手の違いを感じながらこれほど美味しいワインを飲むこともないと思った。

最初は言わずと知れたコシュデュリである。この作り手のワインは最初から高価で飲む機会はないと思っていた。それでもいつかは飲める日がくるんだと感慨深いものがあった。

外観 レモンイエロー
香り 新樽、ミネラル 新鮮な果実味 すっとする麝香はおそらく新樽から来るものだろう
味わい 少し甘さを感じさせるがフレッシュな酸を感じる。若く柔らかい果実味。口の中に複雑な要素がひろがるのが感じられる。フレッシュなきれのある酸。強いミネラルを感じる。
どこまでも打ち解けない雰囲気がある。
2008はまだまだ飲み頃に入っていないのだろう。


規定をはるかに下回る低収量であり最高で50%アリエ産の新樽を使って18-22ヶ月樽熟成させる。二度の澱引き、無濾過で瓶詰めする。ジャン・フランソワ・コシュデュリは2008年のヴィンテージで子供に譲っている。
コシュデュリはワインの品質の90%以上は、ブドウ畑に由来すると考えている。コント・ラフォンとは対照的に果実の酸度を大切にして、早めに積む傾向があるが、ブルゴーニュの生産者のなかでも収穫は最も柔軟に行ううちの一人である。時には一番早く積み、別の年は一番遅く積むこともある。

現在ムルソーの村名アペラシオンのリューディーは15区画を数える。各国にそれぞれの畑のものをただのムルソーとして売っている。飲んだのは並行輸入ものでどこの畑かはわからないが。
日本に正規で入いっているのは、斜面上部、ジュヌヴリエールの真上にあたるナルヴォーを中心としたもの。ナルヴォーは斜面上部ゆえの美しい酸味をもつ一方、泥質砂岩の表土をもつ特殊な土壌の為、ノワゼットの香りやふくよかな酒質というキャラクターを併せもつ。

テイスティング: 2013年3月23日
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