Château Mouton Rothschild 1970 シャトー ムートン・ロートシルト

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

ChaMouRoth1970.jpg

外観 オレンジがきれいなグラデーションを作っているガーネット色

外観 オレンジがきれいなグラデーションを作っているガーネット色
香り 何とも言えない複雑な香りである。一つ一つの香りをとるのがあほらしくなるくらいである。それほど多くの要素のかおりが一体となって香ってくる。カシス、杉、ミント、タバコ、スパイス、スーボア、トリュフなど、そこでも熟成感の強い香りが中心である。
味わい 粘稠度が強い甘い液体が口全体に広がる。そこに何とも言えない熟成した香りが口一杯に広がる。酸も程よくあり、タンニンが溶け込んでいる。果実味も消えずにちゃんと残っている。余韻も非常に長く、液体の複雑と甘さが長く長く続く。

これもブラインドで飲んだが、最近ムートンならわかる気がしたが、これはオー・ブリオンと言ってしまった。何とも言えない液体の柔らかさ、甘さがムートンとは感じなかった。
パーカーの評価は1970年代はあまり良くない。その中で1970年は良い評価であると言える。
1970年のムートンのエチケットは、シャガールである。ムートンのコレクターとしは喉から手が出るほど欲しいエチケットの一つだろう。それだけでなくこのワインは奇麗な熟成があり誰が飲んでも美味しいと思えるレベルである。

保存状態のよいものならまだ持つだろうが、確かにピークに来ている。今後どんな熟成をするのか僕には見当がつかないが、早いうちに飲んでも非常に満足のできる状態であるのは確かである。


大きな地図で見る

テイスティング: 2013年3月16日
My Rating(評価): 17/20
アクセス数:832