Meursault Perrières Roulot 2007 ムルソー ペリエール ルーロ

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外観 緑がかったレモン・イエロー
香り 強いミネラル、柑橘、ヨード、ヴァニラ、蜜、
味わい 奇麗な酸、奇麗な果実があふれ、ミネラルも強い。余韻にグレープフルーツのような軽い苦味と軽い甘さと強いミネラルを感じ、ミネラルがどこまでも長く続く。
アルコール度数 13%
これは、また年末のクレージーなワイン会で飲んだもの。ただ、ゆっくり飲んでいる暇もなく次第に酔いが回ってきたので十分味わえなかった。2007でまだ若いし酸も強いのでどちらかと言えばピュルニーのような酸とミネラルの強さが印象に残った。ヴィンテージが違うのでラフォンのムルソー ペリエールとは比べることは出来ないだろうが、樽は控えめできれのある味わいである。
ムルソー レ・ペリエール The Wines of Burgundy クライブ・コーツから
ここは、すぐ隣が、ピュルニー・モンラッシェのシャン・カネとコンベットである、ピュルニー・モンラッシェの境界にある。驚かずとも、ペリエールのワインには、ピュルニーの要素がある。ムルソーの1級のワインのなかで、最もミネラルがあり、硬く、溌剌としている。花の香りもある、が、それはレ・ジュネヴリエールやシャルムとシャルムと同じではあるが、ここの花は、蜜と言うよりは、リンゴの花、アカシア、スイカズラである。その香りは総てトーンが高いのである。それにもかかわらず、ペリエールはおそらくムルソーの1級で最もエレガントであり長熟である。ピークのときは、バタールやビアンヴニュと確かに同等の明るい輝きを持つ。またこれも確かだが、シュヴァリエやモンラッシェのような力強さはない。
ムルソー レ・ペリエール Les Perriéres ブルゴーニュワインがわかる マット・クレイマーから
もっともすぐれたムルソーは間違いなくペリエールをおいてほかにない。ムルソーに特級があるとしたら、さしずめペリエールだろう。熟成を重ねたペリエールの優品は、ル・モンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ、コルトン・シャルルマーニュと肩をならべ、ブルゴーニュの白ワインのなかでもっとも深遠な味わいを持つ。ペリエールには、ひときわ濃厚なシャルム、ジュヌヴリエールにおとらぬ深みがあるが、その引き締まった趣は両者に見られないもので、それゆえもっとも強靭な味わいのムルソーと言える。クリマの名が複数のとおり、ペリエールにはいくつもの副区画にわかれる。すなわち、ブドウ畑はほとんど石切り場と言ってよく、粘土層や窪地にわかれ、そこここで小さな畑となっているからだ。ペリエールは仕切り場の意味。最上とされる場所はペリエール・ドスだが、そのなかでも石垣で囲まれた狭い畑、クロ・デ・ペリエールは、土壌に含まれるマグネシウムのせいできわだった個性をもつと言われる。ドメーヌ・アルベール・グリヴォーの単独所有だが、1989年に0.93haの畑のほぼ半分が改植され、みたところ若木が植わっている。
Domaine Guy Roulot ドメーヌ・ギィ・ルーロ  ブルゴーニュワインがわかる マット・クレイマーから
ムルソーの作り手として、輝かしい名声には偽りがなく、その傍らで蒸留業も営んでいる。このラベルが注目を集めるようになったのは、1982年に当主ギィ・ルーロが52歳で亡くなった後、若きアメリカ人テッド・レモンを醸造家として迎えてからである。レモンは83年の醸造を終えてからカリフォルニアに戻ったが、一方でワインは着実な歩みを続けているようだ。るーろにはペリエールとシャルム(老木)があるものの、一級畑の上にある優れた畑からは、村名格ながら畑名を持つムルソーの優品を、驚くほどたくさん生産している。レ・ティエ、ル・テソン、レ・メ・シャヴォー、レ・ヴィルイ、レ・リュシェなどがそれだが、1級ほど高価でないこうしたワインにこそルーロの真骨頂があり、探す意義もある。
The Wines of Burgundy クライブ・コーツから
現在は、ギィ・ルーロがなくなりその息子のジャン・マルク・ルーロと妹のミッシェルが経営している。徐々にビオディナミの畑を増やしている。1990年代のなかばはモンティーユのピュルニー・モンラッシェ レ・カイユレもまかされていた。そしてユーベル・モンティーユの娘のアリックスと結婚している。
かれは、非常に才能があり、新樽を過剰に使わず、この10年で樽熟成を12ヶ月から18ヶ月へと買えてきている。結果としてワインはよりテロワールを表現し、また非常に純粋でエレガントである。
テイスティング: 2012年12月27日
My Rating(評価): 15/20
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