Château Belgrave 2005 シャトー ベルグラーヴ

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外観 軽く紫が入るガーネット色
香り 杉の成熟した香り、ミント、プラム、香りは強い。
味わい 口の中に成熟した甘い果実が溢れる。タンニンもこなれていて柔らかい。
余韻も長く、細かなテキスチュァータンニンを感じる。
果実が溢れるほどの厚みを感じるのにアルコール感がさほど強くなく、そして細かなテキスチュアーが素性の良さを物語っている。良い年の割にカベルネ・ソーヴィニヨンの比率はあまり高くないので、今後どんどん成熟していくだろう。それでもまだまだ十分成熟できるワインである。
2005年にしては、もうそろそろ飲み頃に入る柔らかさを持っている。5級のワインであるがそれほど長持ちするようには作っていないが、さすがメドック5級のワインである。非常に美味しくなっている。
パーカーによると2000年が最上と言わせるように、最近になって徐々に品質を上げている。最近のヴィンテージでは、メドックの格付けとしてふさわしい評価を受けている。しかし今までの評価が低かったので、価格はまだまだ格付けにほど遠い値段で取引されている。これは買いに違いない。
サン・ローランにあるこのシャトーは、ラグランジュやカマンサックの隣にある。なかなか地図では見つけ難い。
アルコール度 13%
ブドウ品種; カベルネ・ソーヴィニョン 52% メルロー42% プティベルド 3 % カベルネ・フラン 3%
ボルドー 4版 パーカーより
ここは、メドックで最も忘れ去られたシャトーの一つであった。ドゥールト社が1980年に買収してから、投資が始まり、またミシェル・ロランが醸造コンサルトタントに入ってから、ブドウ畑の大幅の受け替えを行い、カベルネ・ソーヴィニョンの比率を高くした。
私としては、ベルグラーヴが質的に5級シャトーにふさわしいと言えるところまでよくなるか、未だに半信半疑である。とは言っても、2000年は私がテイスティングした中で最上のベルグラーヴである。

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テイスティング: 2012年12月23日
My Rating(評価): 15/20
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