Puligny-Monrachet 1er Cru Les Champs Gains Alain Chavy 2007 ピュルニー・モンラッシェ シャン・ガン アラン・シャヴィ

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外観 やや緑がかった濃いめのレモン・イエロー
香り 柑橘系、新樽、ヴァニラ、鼻をくすぐるほどのミネラル、軽くナッツ
味わい フレッシュな酸にミネラルを強く感じるすっきりした味わい。果実の厚みは少なめであるが、その分ミネラルを強く感じる。これに新樽からくるバランスがよく、奇麗な味わいである。余韻にフレッシュな酸、ミネラル
2007年は酸が強く、果実味はやや細め。開けたては予想通り酸が強くて硬めである。ピュルニー・モンラッシェだし、はなから柔らかな熟成したシャルドネを想像していたわけではないのでこれで満足なのだが。新樽は2割使っている。確かにこれだけ酸が強く、ミネラルも強いと樽がかかっていないと刺々しさだけが際立ってしまう。だからブルゴーニュの白には樽が必要なんだ、これでバランスをとっているんだと一人で納得した。
アラン・シャヴィ
ドメーヌ・シャヴィの歴史は、ジャン・シャヴィにはじまる(1906年生まれ)。
その後、Jジャンの息子ジェラルド・シャヴィ(1934年生まれ)が、その跡を継ぎ=1960〜70年代Dドメーヌ・ジェラルド・シャヴィとなりました。
現在は、ジェラルドの2人の息子がそれぞれに蔵を独立して所有しています。
アラン・シャヴィはその一人(1964年生まれ)です。
蔵の所有面積:6ha50
畑仕事はリュット・レゾネLutte Raisonee、「必要なときに必要な分のトリートメントのみ」。除草剤の使用はなし。収穫は手摘み。
熟成期間:約15ヶ月
新樽使用率:AC Bourgogne0%, Village 15%, 1er cru 20%
オリ引き:1回。
翌年夏の終わり、ボトリング前のアッサンブラージュのため大きなタンクにワインをまとめる際に、フィルター作業あり。その後15日ほどしてボトリングを経る。
コラージュ:あり、ベントナイト、カゼイン
ピュルニー・モンラッシェ ブルゴーニュのワインがわかる マット・クレイマーから
ピュルニーの白ワインには、いかなる産地にも類をみない、独自の個性がある。
ムルソーはありあまる果実味で鈍重にもなりかねず、シャサーニュ・モンラッシェは柔らかさに流されることがあるけれど、ビュルニ・モンラッシェの白ワインはいつも端正さを失わない。色は緑がかった黄金色で、酸の強さは目印にひとしく、特権を持つかのように長命である。こうした特徴をぜんぶそなえたワインがあるとしてもビュルニの味わいを持つものはひとつもない。引き絞った弓を思わせるあの味わいはまたとないものだ。ビュリニのもつテロワールの風味も、ほかよりも切っ先鋭く彫り込まれているように思われてならない。果実味にめりはりがあって、力強くひきしまっている様は、マーシャル・アーツの武道家の筋肉にたとえられようか。間近に眺めても小ゆるきもしないことから、いかに完璧に均整がとれているかがわかる。
シャン・ガン Champ Gain  クライブ・コーツなどの資料から
このシャン・ガンは、60年前には開墾されていない自然のままの土地であった。斜面の比較的上部にあり、表層土は薄くて粒子が粗い。ワインはやや上品さ豊かさにかける。しかし通常は果実の過熟さはなく、良好な酸と魅力的なミネラルの強い品質を持っている。
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