Nuits St Georges Clos des Argillières Daniel Rion 1996 ニュイ・サン・ジョルジュ クロ・デ・ザルジリエール ダニエル・リヨン

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外観 ややオレンジがエッジにあり、ガーネットがすこし入ったルビー色
香り 大地の香り、赤い果実、スパイス(黒胡椒、白胡椒)、茸、
味わい 柔らかい液体の甘さを感じる。赤く熟した果実が口の中に広がり、まろやかなタンニンを感じる。液体は凝縮して、甘いのにしっかりしている。酸があるはずなのにこの液体の濃さで強く主張しない。余韻にも果実の甘さ、ミネラル、アミノ酸の濃いだしを感じる。ニュイサンジョルジュらしいしっかりした味わいながら、バランスの良さに上品さを兼ね合わせている。
ダニエル・リヨン、今はパトリス・リヨンと言った方がいいだろうが、その代表作の1996である。美味しくないわけがないワインである。このヴィンテージのボトルはもうないのが惜しいくらいであるが、飲んでみてまさに飲み頃に来ている。飲んで美味しいと思える時に飲むのが一番なのだがこれまたワインである。長くとっていても仕方がないのである。
この畑は、パトリス・リヨンがダニエル・リヨンより独立する時に、シャンボール・ミュジニのシャルムとこの畑を引き継いだ。それくらいパトリスには思い入れのある畑なのである。
プレモー・プリセ村にある、レ・アルジリエールである。この村は、ニュイ・サン・ジョルジュの南端をとりこんでいて、実際はニュイ・サン・ジョルジュ村ではないが、ニュイ・サン・ジョルジュの名で売られる。
ブルゴーニュワインがわかる マット・クレイマーには、
レ・アルジリエール
レ・カイユレ、ヴォクランと同格の、プレモー最上の畑ではあるまいか。見所であるテロワールの風味は並外れて強く、ミネラルを思わせる。ワインはプレモーの常としてがっしりしているが、極めて繊細でもある。ニュイ1級のなkでもひときわ優れている。
ドメーヌ・ダニエル・リヨンについては、
リヨンが目指しているのは、新鮮味あふれ、めりはりがきいた果実味が勢いよく飛び出してくるようなワインである。判で押したようにみごとな濃密さをもち、輪郭のある味わいは小気味よい。代表作は、クロ・デ・アルジリエール。これにレ・オー・ブリュレ、ヴィニュロンド、グランド・ヴィーニュが肉薄する。第一流と言える作り手で、はかにシャンボール・ミュジニのボー・ブリュンも見事なうえ、クロ・ド・ヴージョもよく、ヴォーヌ・ロマネ1級も優れている。
テイスティング: 2012年10月31日
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