Latour 1957 ラトゥール

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Latour1957.jpg

外観 軽くエッジにオレンジがあるガーネット色。まだまだ濃くしっかりしている
香り しっかりしたミント、まだ若さが残るカシス、森の中の感じがある。しっかりとした香り。深さがあり,どこまでも深く深く踏み込めるような厚みと深さを兼ね備えた香りがある。
味わい 香りと同様にまだ若さが残る液体の強さを感じる。しかし、味わいは優しく甘さも感じられる。凝縮感と熟成感のバランスが素晴らしい。これほどラトゥールが柔らかく、また若さを兼ね備えているとは。
これはすごい。1957年とは思えない若さと力がある。確かに2003年にリコルクされているのでその要素が加わっているのかもしれない。ただ今まで熟成したラトゥールを飲んでいないのでわからないが、ここまで森の雰囲気をイメージさせてくるとは思わなかった。
パーカー ボルドー第4版から 
1957
あまり好意的に受け止められることのなかったヴィンテージである割に、私も驚かされるのだが、特にポイヤックとグラーヴには尊敬に値する楽しめるワインが多い。実際、1957年のラ・ミッション・オーブリオンやオー・ブリオンならとても口うるさい友人にも喜んで出せる。それに1957年のラフィット・ロートシルトなら私も喜んで飲むこと間違いないしである。もっとも、1980年代の前半に秀逸なラフィットを2本飲んで以来、姿を見かけたことはないのだが。
天候の点では実に困難な年だった。4月から8月までは非常に雨が多かったので収穫が10月上旬まで遅れたのである。しかし、ワインには良好な酸があり、より水はけのよい土壌のものであれば、日照不足で水分過剰だった割には驚くほどぶどうの完熟感もある。また、この年のボルドーは、1957年のブルゴーニュとよく似て、ワインの持つ強い酸と、青臭いタンニンのおかげで比較的よく持ちこたえている。

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テイスティング: 2012年10月13日
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