Chateau Margaux 1957 シャトー マルゴー

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外観 エッジにオレンジがあるガーネット色
香り ミント、熟したカシス、スーボア、ドライフィグ何ど複雑な香りがある
味わい 濃い木目の細かい液体である。丸さがあり、ねっとりとした液体の濃さを感じる。しかし液体はかなり柔らかい。余韻に感じられるタンニンの木目の細かさがマルゴーだと主張しているようである。
マルゴーは1960年代と1970年代が凡作のつづく悲惨な時期だったらしい。1950年代のマルゴーはそれほど語られることがないからわからないのであるが、ラトゥール比べればそのパワーはないがやはり第1級のワインらしい品格とポテンシャルを感じる。
パーカー ボルドー第4版から 
1957
あまり好意的に受け止められることのなかったヴィンテージである割に、私も驚かされるのだが、特にポイヤックとグラーヴには尊敬に値する楽しめるワインが多い。実際、1957年のラ・ミッション・オーブリオンやオー・ブリオンならとても口うるさい友人にも喜んで出せる。それに1957年のラフィット・ロートシルトなら私も喜んで飲むこと間違いないしである。もっとも、1980年代の前半に秀逸なラフィットを2本飲んで以来、姿を見かけたことはないのだが。
天候の点では実に困難な年だった。4月から8月までは非常に雨が多かったので収穫が10月上旬まで遅れたのである。しかし、ワインには良好な酸があり、より水はけのよい土壌のものであれば、日照不足で水分過剰だった割には驚くほどぶどうの完熟感もある。また、この年のボルドーは、1957年のブルゴーニュとよく似て、ワインの持つ強い酸と、青臭いタンニンのおかげで比較的よく持ちこたえている。

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テイスティング: 2012年10月13日
My Rating(評価): 16/20
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