Bonnes Mares Nicolas 1959 ボンヌ・マール ニコラ

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外観 淡いオレンジ色 薄いルビー色
香り 甘い ナツメグ、ミント、ミネラル、すこしブレットを感じる。
味わい 口に含んだ液体が甘い。柔らかい口あたり、やや濃く、優しい液体が口の中を流れる。余韻の中にはミネラルもあるが液体の甘さを強く感じる。
Nicolasはおそらくネゴシアンだろう。当時は、ドメーヌがほとんどなくネゴシアンものが多かったと思われる。ブレットも感じる。これも年代物で、醸造所の作りがそれほど清潔でなかったためと思われるのだが。1959の年の感じなのか、液体にねっとりとした液体の濃さと暖かさ、甘さを感じる。年代を経た複雑さはあるのだが、ボンヌ・マールとは思えるほどの力強さや複雑さは感じられない。
1959年の年は
ジャッキー・リゴーによると
例外的な年
1959年は、戦後の最長日照時間の記録を塗り替え、ディジョンでトータル2531時間を記録した年である。開花はコートで早く6月1日に始まり順調に推移したが、わずかにミルランダージュを古木に生じさせた。夏は高温だったが、9月には少量の雨がときおり振り注ぎ、結果として全体にバランスがよく、夢のような成熟度のぶどうを得ることができた。収穫は9月14日から始まり、1934年同様量の多さと質の高さが共存していた。1959年は、1ウブレあたり1樽醸造できる程の豊作だった。にもかかわらず、1996年や1999年のようにぶどうの質も非常に良かった。偉大なキュべは今でも濃い輝くような色で、素晴らしい状態である。
赤ワインは当初から火のような色で、輝くようなルビーのニュアンスがあった。粘性豊かで調和が取れ、堂々としてバランスがよく、このヴィンテージのワインの個性と、見事にコンポート化した果実の風味が共存している。寿命は1923年、1947年ほど長くはないが、最良のクリュでは精妙な絹のような舌触りと魅惑的な果実味を保っていて、飲む者を驚かした。
白ワインも例外的な出来で、今でも変わらぬ美しい金色をしている。香りは複雑で、クレーム・ブリュレ、カラメル、アーモンドキャンディー、蜂蜜の風味がある。口の中ではバランスがよく、非常に熟した味わいがある。
クライブ・コーツ
赤ワインは、大きく、濃く、豊かで、こくがある。構造はしっかりしており、しっかりした味わいがあり、酸もグリップもあり、その両方が複雑でフィネスにあふれている。ワインには夏の暑さを感じるほど、ぶどうの暖かさがあふれているが、新鮮さフルーツやエレガントさも兼ね備えている。深さと凝縮を兼ね備えた歴史に残るヴィンテージである。
テイスティング: 2012年10月13日
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