Bonnes-Mares Bertheau 1996 ボンヌ・マール ピエール・ベルトー

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外観 エッジにオレンジが入った濃いめのルビー色
香り 最初は還元臭もあり、あまり香らず。次第に赤い果実、ミント、グロゼイユ、シナモン、白胡椒、大地の香り、茸など複雑で深い香りが上がってきた。
味わい 柔らかな甘みを感じ、その後しっかりした酸と凝縮した果実を感じる。酸が豊富なせいかまだ果実感にフレッシュさが残る。しかし全体的にヴォリューム感がありこなれたタンニンも感じる。余韻も長く甘い果実感が長く続く。
これはやっぱりシャンボール・ミュジニの要素よりはモレ・サン・ドニ側の要素が強い。豊かで力強くそして果実味が豊富である。そして他のワインよりも複雑で黒いイメージの香りが一杯漂うのである。
ボンヌ・マール(ブルゴーニュワインがわかる マット・クレイマーからの抜粋)
たくましく、こってりとしたタンニンの強いワインで、雄勁なすがたを末永く保つ。
ブルゴーニュの特級でもっとも見過ごされた存在であると申し立てることもできる。村落内のもうひとつの特級、ミュジニのせいで影がかすみがちなせいもあるし、ミュジニが早いうちからシナモンや石を思わせる芳香を華やかにただよわせるのに、同じ調子をひびかせるわけでも、また優雅に洗練されたさまをみせるわけでもないからだ。すぐれたボンヌ・マールは10年立たないうちは飲めないのも当然で、それからようやく頑丈なタンニンが減り始め、潜んでいた芳香が漂い始める。本当はもう10年後のほうがいいのだが、その年にできたブルゴーニュの赤のなかで、ボンヌ・マールこそ実はもっともすばらしいものだったと言うことが明らかになるのである。
ブルゴーニュのワイン クライブコーツMWから
ボンヌ・マール
海抜265m~300mに位置し、クロ・ド・タールの南に位置する。地理的に対角線にモレ側からシャンボール・ミュジニの北側の真ん中で線が引かれる。この北側部分は、土地がより重く、粘土質を多めに含みterres rouges(赤い土)と呼ばれる泥灰土である。シャンボールに向かう南側の土は、より色も成分も軽く、貝殻化石土壌である。ここがterres blanches(白い土)である。すべての土地で石灰石やその小石が多く含まれている。
このワインは現在の当主フランソワではなく父のピエールの時代。もう父のデータがないので、フランソワのデータから。
François Bertheau
2004年に彼の父Pierre Bertheau から引き継いでいる。
栽培は、厳格なリュットレゾネで耕作を行っている。収量は剪定、ヴァンダンジュ・ヴェールトで厳しく切り詰め、収穫は全て手づみで行う。野生酵母で発酵を行い、除梗し、低温浸漬は3-4日間行い、最高30度の温度で発酵させる。熟成はバリックで18ヶ月間。新樽の比率は20%~30%。瓶詰めはノン・フィルターで、瓶詰め後すぐにはリリースせず、半年以上休ませてから出荷。
テイスティング: 2012年8月11日
My Rating(評価): 15/20
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