Clos-Vougeot René Engel 2001 クロ・ヴージョ ルネ・アンジェル

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外観 エッジにオレンジがかかったルビー色
香り 深い草の香り、ミント、黒い果実がばっくにあり赤い果実が光っている、スパイス、大地の香り
味わい 繊細な優ししい果実が口なかに広がる、酸もこの熟成感と果実のバランスがよく絶妙なバランスがある。余韻も強いんものではないが、奇麗な余韻が長く続く
美味しいピノ・ノワールである。これほど繊細にバランスがとれているワインは久しぶりである。クロ・ド・ブージョは粘土質、鉄分が強いはずだが、やや細めで赤い果実、ミントなどがめだつのでおそらくシャンボール・ミュジニよりの畑だろう。2001年らしく細さはあるが、エレガントな味わいである。まさに今が飲み頃である。
マット・クレイマーがルネ・アンジェルのクロ・ヴージョをべた褒めしているのを後で知った。しまった、もっと買っておくべきだった。と後悔している。彼のワインももう市場にはほとんどない。
フィリップ・アンジェルの醸造
低収量の収穫、選果台で厳格に選果
18~25日間のキュヴェゾン(醸しとアルコール発酵期間)キュヴェは高温(最高35℃)に日々保たれます。
新樽比率 特級70% 1級30%
ヴィンテージによって可能であれば、シュール・リーによる熟成を好んで行います。 また、もしそぐわないと判断した場合は、マロラクティック発酵(MLF)のあと澱引きを行います。
12~18ヶ月の樽熟成 
軽いろ過後瓶詰め
残念なことに2005年5月に当時ルネ・アンジェルの当主だったフィリップ・アンジェル氏は、休暇先のタヒチで心臓麻痺のために亡くなってしまいました。フィリップ氏が亡くなって、売りに出されたドメーヌ・ルネ・アンジェルの所有畑(クロ・ド・ヴージョエシェゾー、グラン・エシェゾー、ボーヌ・ロマネ1級など)6ヘクタールを、1300万ユーロ(約19億3500万円)で購入したのが、フランスの流通グループ、ピノー・プランタン・ルドゥート社を所有するフランソワ・ピノー氏です。ピノー氏はシャトー・ラトゥールのほかグッチも買収し、オークションハウスのクリスティーズの主要株主でもあります。ヴォーヌ・ロマネ村の畑の取引としては過去最高額で、土地価格の高騰に拍車をかけるとの懸念が現地では広まったそうです。
ブルゴーニュワインがわかる マット・クレイマー著より抜粋
すべてが申しぶんなくそろった、クロ・ド・ヴジョきっての作り手。まず1.37haの区画は斜面最上部のすぐ下という最高の位置どり。さらにブドウの木は1922年の植付けという貴重なもの。そして何よりここへきてフィリップ・アンジェルの手で、ワイン作りが再興した。ドメーヌの本拠はヴォーヌ・ロマネにあるが、近年とみに力をつけてきた。ワインの顔ぶれはみごとなものだがクロ・ド・ヴジョはひときわ輝きを増している。どのワインもただならぬ濃密さであるが、これ見よがしに気どった派手さもなく、目にあまるいじりすぎもない。クロ・ド・ヴジョはこうあってほしいものだ。
テイスティング: 2012年8月 3日
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