Chevalier Montrachet Leflaive 2002 シュヴァリエ・モンラッシェ ドメーヌ・ルフレーヴ

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

ChMonLef2002.jpg

外観 やや濃いめのイエロー
香り ナッツ、黄桃、柑橘系の香り、甘い蜂蜜、ミネラル
味わい 奇麗でとろけるような酸と甘みのバランスがよい液体を感じる。充実した果実感が口一杯に広がり、熟成感とフレッシュ感が渾然一体となている。余韻も非常に長く、しっかりしたミネラルと酸が、長く長く続く。本当に美味しいワインである。
素晴らしい味わいである。この前の週に、2002 ラフォンのムルソー ペリエールや、2001のルイ・ジャドのモンラッシェを飲んだが、このワインが一番である。素晴らしい味わいだ。久しぶりに感動したワインである。
言わずとしれたルフレーブのシュバリエ・モンラッシェである。ルフレーヴは、ヴィオデナミで有名である。1990年よりヴィアンヴィニュ・バタール・モンラッシェの畑から手がけた。そのトライアルが成功し、1993年から積極的にビオデナミに変更し1997年には総てのルフレーヴの畑はビオデナミになった。
熟れた健康なぶどうの果実のみをワインに使用する為に、選果を厳しくしている。その後空気圧搾で果汁を絞り、24時間静置し、樽に詰められる。自然酵母のみで発酵。シャプタリゼーションは滅多にされない。2007年,2008年は必要最小限度で行っている。発酵は、ブルゴーニュで使われる大きな木の樽(フードル)でブルゴーニュ・ブランを、ピュリニ・モンラッシェ以上は、小さな小樽で発酵される。
新樽率は、モンラッシェ 100%、 特級 25%、1級 20%、ピュリニ・モンラッシェ 15%、ブルゴーニュ・ブラン 10%までである。
発酵は、2−6週間続く、フードルは、26度まで、小樽は、23度まででコントロールする。バトナージュは1日2回から1週間に2回まで。クリスマス以後は、バトナージュはせずに、澱と一緒にして MFLをして次のヴィンテージが収穫される直前に澱引きをする。その後ステンレスタンクにうつされて2年目の冬を過ごす。モンラッシェのみ、古いオーク樽にうつし熟成させる。清澄は、カゼインと場合によっては、ベントナイトを使用し、ボトルに詰める時は、静置しているものをボトルに詰める。
シュヴァリエ・モンラッシェ マット・クレイマーのブルゴーニュワインがわかるから
もっぱら実質面からみれば、今日のブルゴーニュでもっとも偉大な白ワインはシュヴァリエ展モンラッシェである。だがこれは、最高のシュヴァリエが最高のモンラッシェをしのぐということではない。間近に迫りはするが、そうはならない。むしら、シュヴァリエの優品はモンラッシェの優品よりもずっと多いと言うべきである。きら星のようにこの畑には優れた作り手がひしめいている。これこそ何をおいても私が買いたい白のグラン・クリュである。
シュヴァリエ・モンラッシェは、モンラッシェの真上に接している。モンラッシェと異なり、畑は総てピュリニの村にある。だが、畑もワインも全く別物である。土壌はモンラッシェのそれよりもずっと石とチョーク質が多く、急勾配で、標高も高い。モンラシェの畑があるのは、250-270メートルのところだが、シュヴァリエは、265-290メートルの間の標高にある。
シュヴァリエ・モンラッシェのみせるテロワールの味は、ことによるとブルゴーニュの白の中でも最も深くて強く、個性が歴然としているかもしれない。そのスパイスめいたところも比類がない。モンラッシェほど豊満でないかわり、おなじくらい品格にあふれ、比類ない美点となっている。モンラッシェが存在しなければ、代わりに玉座にのぼるのはきっとシュヴァリエだろう。
ドメーヌ・ルフレーヴ
並外れた力量をふるって、模範となるシュヴァリエ・モンラッシェを作り上げる。するどい芳香をもち、優雅でしかも長命なワインは、まねのできない洗練美をたたえてきらめいている。すべからくシュヴァリエをはかるうえで鑑となるだろう。
テイスティング: 2012年4月 6日
My Rating(評価): 18/20
アクセス数:363