Chateaux Figeac 1992 シャトー フィジャック

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

CFig1992.jpg

外観 全体にかなり熟成感があるオレンジ色である。
香り 熟成したやや青みがかったカベルネのミントと草の茎の香りがある、そして熟成したワインのシガーがよく香る、ミネラルと一緒にペッパーなどのスパイスを感じる。全体的に複雑な香りである。
味わい アタックは中等度のアルコール感と、ミントの香りが口の中に広がる。その後熟成感のある甘さがある。香りの割に最後にアルコール感のようなヴォリュームが余韻に残る、タンニンは控えめ、余韻は長いが、その上にアルコール感が包むような印象を与える。
1980年代くらのペサック・レオニアンと思ってしまった。確かにソーヴィニヨン・ブランの比率が多くてメルローもかなり入っているのだが.. 最後のヴォリュームの太さから右岸、カベルネが多いシャトーにすれば答えは近かったかもしれない。
フィジャックについて、 ボルドー パーカー4版から抜粋
サン・テミリオンの砂礫地帯で生み出される第一特別級は、シュヴァル・ブランとフィジャックの2つのみである。フィジャックはシュヴァル・ブランの隣にあってしばしばシュヴァル・ブランと比較される。しかし、フィジャックは非常に異なったスタイルを持つワインで、ある。サン・テミリオンにしては、高い割合でカベルネ・ソーヴィニョンを使い、その土壌は、シュヴァル・ブランよりも砂礫を多く含んでいるため、フィジャックは、より草っぽい香りがする軽いワインである。しかし偉大なヴィンテージでは、複雑な果実味があり、やわらくてチャーミングな凝縮感のあるワインを生み出している。
フィジャックは格別な年は、2000年、1998年、1990年、1982年、1964年などは、飲んだ人がシュヴァル・ブランと同じくらい複雑だと思うのもうなずける。
しかしながら、あまりに多くのヴィンテージが凝縮感に欠け、熟成が早すぎるのだ、それが批判の理由である。常にフィネスのあるワインでありながら、フィジャックは水っぽい感じがする為に、飲む人を時にしらけさせてしまう。またカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド比率が高いため、特にこの品種が熟さなかった年には、ワインには心持ち野菜の特徴が出てしまう事を強調しておかねばならない。しかし、近年のフィジャックは、その華麗なテロワールの能力に恥じないワインを生み出しているようだ。
1992年のサン・ミリオンは、二つ星。このヴィンテージは、ボルドーの中では、非常に低価格なワインである。このヴィンテージを決めたのは、9月後半から長く降り続けた雨である。この年は、9月の初めにトロタノワとペトリュスの畑を黒いビニールで覆うことした年である。この技法は、8年後にINAOによって違法と宣言されている。
テイスティング: 2012年4月24日
My Rating(評価): 14/20
アクセス数:88